(12月22日の社前抗議行動で訴える北澤組合員)
「あー頭に来られるやつと交渉はできないな」などと組合を終始挑発
「ないからないんだよ」などの不誠実な回答
開始わずか25分で「おう帰ろう」と一方的に退出
「あー頭に来られるやつと交渉はできないな」などと組合を終始挑発
「ないからないんだよ」などの不誠実な回答
開始わずか25分で「おう帰ろう」と一方的に退出
フソー化成・小林洋社長は12月11日に行われた団体交渉において、不誠実な態度・回答に終始し、あげくには開始わずか25分で一方的に会場から退出するという事実上の団体交渉拒否=不当労働行為に及んできました。
今回はその実態について報告します。
組合は昨年9月、東京都労働委員会(都労委)で労使双方が合意した和解協定書における「会社は、組合員の賃金その他の労働条件に関し、組合から団体交渉の申入れがあれば誠実に応じる」との項目に基づき会社に対して団体交渉を申し入れました。
これに対し会社・小林社長はそれにより組合が団体交渉の開催を断念・拒否するのを狙うかのように様々な「理由」や団体交渉の持ち方、議題などについての「注文」をくり返し、2ヵ月以上に渡って開催を引き延ばしました。
組合は団体交渉の開催とそれによる問題の解決を図るため、議題の明確化や日程などについて会社に一定の歩み寄りをはかり、これによって会社・小林社長は「組合が団体交渉を拒否した」との状況を作出できなくなったと判断したのか12月11日、足立区の施設における団体交渉が実現しました。
組合側は菅野委員長・北澤組合員、会社側は小林社長・職制2名が出席した交渉の模様は会社からの要請もあり組合・会社双方が録画・録音を行いました。
この団体交渉において小林社長はガムを噛んでいるのか非発言時も口を動かし、メモを取っている様子もなく、時には薄ら笑いをうかべるなど、不誠実な態度に終始しました。
そして、組合の要求に対し以下の通り回答しました。
以下、カギ括弧内は当日の映像音声から起こした小林社長の発言です。
◇不払い賃金残額の支払いについて
「不払い賃金はない」「ないものに理由はないよ」「ない」「じゃああるんなら ないよ」「ないのに理由はないよ」「ないからないんだよ」
◇一時金(賞与)の支払いについて
「仕事なんか まったく パートさん以下の仕事やっててね 貢献度もね ない」「会社の指示命令聞かないし 逆らう行為」「創意工夫出してない」「生産効率パートさん以下だ 何回やっても」「北澤労組員は体もいい体して健康体で頭もいい だからもっとできるはずだ だからわざとやってんじゃないかな そんなはずない」「もうちょっとがんばって仕事やんなきゃ いくら何でも考えがひどすぎる」など、北澤組合員を貶める発言に終始。
◇労働者代表の選出手続き等について
「私らがタッチすることじゃないんだよそりゃ」「挙手でやったよ じゃないの そうだよな 挙手だろ」「出席してるやつで決める そりゃー自分で調べろよ」
このような不誠実な回答や挑発的な態度について菅野委員長が「多少頭にきている」との所感を述べたところ、小林社長はそれをとらえ、挑発的な態度で以下のように発言しました。
◇「頭にきてんだ あー頭に来られるやつと交渉はできないな」「頭に来る人とは交渉はできない」「頭に来る人とはあんまり接触したくない 冷静な人と話したいね」
そして、団体交渉の必要性について会社がどのように認識しているのかを組合が質そうとしたところ、小林社長は実質的な回答を行わなかったため、菅野委員長が抗議の口調を強めたところ、小林社長は待ってましたとばかりに語気強く以下の発言を行った上で一方的に退出しました。
◇「なんだいその声を荒げて 今の答えなに 帰るよ あの 血圧があがっちゃうんでね」「ダメだそういう大声出されたんじゃ 大声出されたんじゃ帰ります おう帰ろう」
これをもって、当日の団体交渉は具体的な協議が何ら行われることなく開始わずか25分で打ち切りとなったのです。
このように、小林社長は不誠実な回答(もはや「回答」ですらない)に終始し、北澤さんを貶め、菅野委員長の口調が強くなるや「待ってました」とばかりに開始わずか25分で一方的に退出しています。いわば退出=団体交渉を打ち切る機をうかがっていたことは火を見るよりも明らかです。
このことから、小林社長には団体交渉に応じる意思がそもそも存在せず、この日の団体交渉についても「団体交渉には応じている」との「アリバイ」を作出するためのものであったことも明らかです。
また、小林社長のこのような姿勢は、屋外の急造・仮設テントを団体交渉の会場に指定し、組合による団体交渉打ち切りを狙うというやり方と本質的には同じものであり、事実上の団体交渉拒否という不当労働行為意思が小林社長において一貫していることを示すものです。
加えて、小林社長が労働組合に対する強い嫌悪・憎悪をもっていることは昨年2月21日の抗議行動の際に発せられた暴言から明らかです。
「応じている」との「アリバイ」作りのための中身のない団体交渉は「事実上の団体交渉拒否」であり、労働組合法第7条2号に該当する不当労働行為(違法行為)です。小林社長のやり方がまさにそれです。
北澤さんへの「追い出し部屋」の不当労働行為とあわせて、組合はこれを許さず闘います!
不当労働行為に屈することなく職場で歯を食いしばって闘い続ける北澤さんにみなさんの激励・ご支援をお願いいたします。
同時に、フソー化成株式会社・小林洋社長にみなさんの抗議の声をお願いいたします!
◇抗議先
フソー化成株式会社
代表取締役社長 小林洋
東京都足立区梅田1-19-10
電話:03-3887-7831 FAX:03-3849-5491