東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

東部労組第49回定期大会 争議・職場闘争と反戦運動で資本主義と対決しよう!

2022年11月07日 12時47分12秒 | 労働組合
東部労組第49回定期大会 争議・職場闘争と反戦運動で資本主義と対決しよう!

11月6日、全国一般東京東部労組は第49回定期大会を葛飾・堀切地区センターで開催し、「階級的労働運動で資本主義と対決しよう!」をスローガンに掲げ、争議・職場闘争と反戦運動を闘っていく方針を確立しました。

大会には各支部の代議員ら62人が参加。冒頭、菅野委員長が「今期も労働者を搾取することで自分たちの金儲けを優先し我々の生活を顧みない資本家の本質があらわになった一年だったが、同時に東部労組は真剣さと怒りを武器に闘い、多くの成果を勝ちとってきた。東部労組は来年、結成から55年を迎える。今年2月に逝去された足立実初代委員長が築いてきた階級的労働運動の姿勢を堅持し、さらに発展させよう」とあいさつしました。

今期の東部労組の活動をまとめた動画を上映した後、来賓として福島みずほ参院議員、全国一般全国協の平賀雄次郎委員長、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの岡本哲文事務局長、葛飾区労協の三浦徹也議長、葛飾区議のみずま雪絵さんからあいさつをいただきました。

また、東部労組も加わる労組反戦行動実行委員会の庄子正紀さんから連帯の発言、争議を闘っている全労ユナイテッド闘争団とJAL争議団(JHU)からアピールを受けました。これらの発言を受けて大会参加者全員で争議勝利と戦争反対のシュプレヒコールを上げました。

また、友好労組や関係者から今大会への連帯メッセージが68通寄せられていることが大会議長から紹介されました。

第1号議案(経過報告と総括)では、須田書記長が今期の活動を振り返ったうえで「階級的労働運動で資本主義と対決してきた一年だった。労働者を搾取・抑圧して金儲けしていく資本家の利己主義と残酷性に対して争議や職場闘争を通して労働者の生活と権利を守るために断固として闘ってきた。資本主義との対決は職場の闘いだけでは完結しない。資本家の利益のために労働者が別の国の労働者と殺し合わされるのが現代の戦争の本質。これと真っ向から対決する労働組合の反戦運動をさらに前進させよう」と提起し、賛成多数で採択されました。

議案の討議では、マツモト支部の相原代議員が「先週、自分の連れ合いが重病にかかったので看病のために会社を休むと電話したら社長から『人がいないから出てこい』と言われた。本当につらい。怒りしかない」と声を詰まらせながら訴え、大会参加者は会社の儲けしか考えない資本家への怒りを共有しました。

大久保製壜支部の鈴木代議員は「3年間にわたる重大労災争議に勝利解決することができた。東部労組各支部と地域の仲間の支援が勝利の要因だった。争議が解決しても労資関係は終わりではない。重大労災が起きた7月7日には毎年、社前集会を闘っていきたい。受けた支援は運動で返していきたい」と発言しました。

その他、以下の発言がありました。タケエイ支部の井田組合員「支部委員長の継続雇用を求めるため9年ぶりにストライキと社前行動を闘った。労働組合は闘わないと意味がない。引き続き闘いを挑んでいきたい」、公認心理師ユニオン支部の平田代議員「尚美学園から不当解雇を受けて裁判闘争と大衆行動で闘っている。不誠実な学園側の対応に屈さず人権の回復をめざしたい」、パキスタン人労働者のアミン組合員「作業中のけがで労災が認められたのにピーエス三菱などの会社側はいまだに認めていない。現在、裁判を闘っているので支援をお願いします」

フソ―化成と闘っている北澤代議員「会社から一日中、外に立たされるという不当労働行為を受けたが、東部労組がすぐに抗議の声を上げてくれて心強かった。おかげで現在は工場内の勤務に戻っている」、すかいらーくでの5分未満の労働時間切り捨てに声をあげた須賀代議員「自分が声をあげたことで同じように労働時間を切り捨てられていた労働者が声をあげた。記者会見までやってよかった」

労災で家族が亡くなった遺族の組合員からの要請や、ミャンマー人の組合員からの賃金不払い問題解決の御礼などの発言もありました。

昼休憩をはさんで第2号議案(運動方針案)では、須田書記長が「ロシア・ウクライナ戦争と連動して東アジアでも戦争の危機が高まっている。中国や朝鮮への敵視キャンペーンを許さず、日本政府による改憲と大軍拡の戦争政策を阻止しよう。連合の芳野会長が『安倍国葬』に出席するという許しがたい事態が進んでいる。労働組合が産業報国会として戦争翼賛に転じた同じ過ちを犯さないため、今大会で戦争反対を誓い合おう」などと提起し、討議のうえで当面する運動方針が賛成多数で採択されました。

その他、決算・予算案も賛成多数で採択し、年間ストライキ権は満票で確立されました。役員投票では全員が信任されました。

また、原田執行委員から東部労組が今年2月から始めた地域の生活困窮者に食料品を配るフードパントリー活動への物資提供を組合員に呼びかけました。

大会の最後に再任された菅野委員長が「今大会の成功を確認して職場・地域で奮闘しよう」と発言し、参加者全体の団結ガンバローで締めくくりました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 沖縄観光コンベンションビュ... | トップ | 市進支部 物価上昇への対策を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

労働組合」カテゴリの最新記事