(昨年11月、組合結成についての記者会見)
会社、「借金漬け労働」の根本的解決を示さず
「借金漬け労働」撤廃を求める署名489筆分を会社に提出
4月27日、東部労組東陽ガス支部と会社との第5回団体交渉が会社春日部本社にて行われました。
前回2月21日の団体交渉で、会社は「借金漬け労働」の解消について、「組合の提起を受け、会社として再検討してあらためて案を提示する」ことを約束しました。
これを受け、会社は組合に文書で回答を行ってきました。
しかし、その回答は組合員の生活実態を考慮したものではな、相変わらず「対症療法」的なものでした。
また、組合がこのかん継続的に求めている使途不明の「管理費」の徴収をやめ、過去に徴収した分を返還せよ、との要求についても、まったく不誠実な回答でした。
それは、「管理費の徴収をやめるかわりに、ボンベ1本あたりの配送単価を下げる」というもの。実質上、管理費分まるまるを賃下げすることであり、まったく現状の改善にはなっていません。
この日の団交で、組合はこのような会社提案につき、「とうてい受け入れられるものではない」と回答しました。
あわせて、会社が行っている働かせ方が、社会的に大きな批判を受けていることを示すため、このかん組合が呼びかけて行っていた要請の署名489筆分を会社に手渡しました。
この署名は、
・管理費の徴収をやめ、過去分を返還すること
・「借金漬け労働」をただちに撤廃し、労働者の生活に会社として責任を負うこと
を求めるものです。この署名に、東陽ガス配送員、その家族、そして全国各地の労働組合の仲間が署名してくれました。その署名総数が489筆分にのぼったのです。
しかし、坂寄社長は相変わらず、「努力してより多くのボンベを運べばその分収入も増える」などと、「自己責任」を強調するのです。いったん「借金漬け労働」のスパイラルに陥ってしまえば、そこから抜け出すのが困難なシステム。それが東陽ガスにおける働き方です。
坂寄社長の認識はまったく現状とかけ離れています。
組合はこのような会社の態度に対し、徹底的に闘うことを改めて通告しました。
東陽ガスはただちに「借金漬け労働」を撤廃せよ!