東部労組個人タクシー世田谷第三職員支部の争議が勝利解決!
悪らつな使用者を職場から放逐!生活できる再雇用を実現!
全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部の闘いで、職員に不当の限りを尽くしてきた使用者を職場から放逐し、新たに就任した使用者との交渉で職員の要求が認められたため、労組は5月11日、合意書に調印しました。
無期限ストライキをはじめとする労働者の団結と闘いによる勝利です!全国から支援カンパを寄せてくれたみなさん、抗議行動に参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました!
同支部の労働争議は、朝貝支部委員長の今年3月からの定年再雇用をめぐり使用者側が一方的に勤務日を週3日に減らし半額の賃金でしか雇わないという不当な条件を押しつけてきたことや、組合員への不当労働行為に使用者が一向に反省を示さないことなどから勃発しました。
同支部の職員2人は「生活できる再雇用条件を示せ」などの要求を掲げ、時限ストライキや抗議行動などを闘い、3月5日からは無期限ストライキに突入していました。2人を支えようと全国各地から多額の支援カンパが寄せられ、支援決起集会にも多くの労働者が駆けつけてくれました。
こうした闘いの中で、2人が雇用されている東京都個人タクシー協同組合世田谷第三支部において総会の役員選挙が今月上旬に行われ、使用者側の全員が立候補を断念せざるをえないという事態に追い込みました。つまりパワハラや不当労働行為をくり返してきた悪らつな使用者たちが総退陣し、使用者たる地位を追われ、職場から放逐されたということです。
そこで職員2人は新たに就任した使用者とただちに交渉し、主に以下の内容で合意に達しました。
1.使用者は、朝貝支部委員長の定年再雇用について、前の使用者が押し付けた週3日勤務・賃金半額という雇用条件を全面的に撤回し、新たに週5日勤務・現状の賃金の8割6分相当(基本給が7割、諸手当は現状通り)で雇用契約を締結する。賞与についても従来の7割相当を支給する。
2.使用者は、朝貝支部委員長に対して前の使用者が通告した懲戒処分を全面的に撤回し、その旨を事務所内に掲示する。
3.使用者は、朝貝支部委員長に対して前の使用者が退職金を10%削減した行為は不当なものであると認めて全面的に撤回し、速やかに減額分を支給する。
4.使用者は、前の使用者が組合員に対して行った言動が不当労働行為であったと認め、その言動を撤回するとともに遺憾の意を表明し、今後は使用者としてそのような行為がないよう努める。
5.使用者は、前の使用者が職員に対して行ってきたパワハラと思われる言動について遺憾の意を表明し、今後は良好な職場環境を作るよう努める。
生活できる定年再雇用の条件を勝ち取り、使用者による不当な懲戒処分や退職金削減、不当労働行為の言動もすべて撤回させることができました。これらの合意を踏まえて、職員2人は67日間に及んだ無期限ストライキを解除し、5月11日の始業時間から就労に復帰しました。
団結して闘えば労働者の生活と権利を守ることができると2人の闘いは証明しました。この争議勝利は2人だけの勝利ではなく、寄って集って(よってたかって)争議をともに闘ってきたすべての労働者の勝利です。
今後、2人は昨年5月の労組結成時に掲げていた諸要求も、新たな使用者との間で団体交渉を行って解決していく方針です。
低劣な労働条件に悩んでいるみなさん!パワハラなど職場環境の悪化で悩んでいるみなさん!すべての労働者は泣き寝入りすることなく、敢然と闘い敢然と勝利した職員2人に続こうではありませんか!東部労組はみなさんとともに団結し闘っていきます。