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労働相談ボランティア第2回研修会の報告まとめ

2014年02月05日 08時54分12秒 | 労働相談

労働相談ボランティア第2回研修会の報告まとめ

労働相談ボランティア第2回研修会は1月26日、NPO法人労働相談センター事務所会議室で開催し、会場いっぱいになる33名が参加しました。

まずNPO法人労働相談センターの石川源嗣理事長が「2013年労働相談の特徴と労働相談ボランティアの活動案内」、矢部副理事長が「相談事例研究②不当解雇をはね返せ!」を報告して、活発な討論を行いました。

石川理事長の報告はほぼ次のような内容で行われました。

1.2013年労働相談の特徴
NPO法人労働相談センターの労働相談件数は順調に増加し続け、昨年は前年を505件上回る8280件(月平均690件)に達し、過去最高となりました。また相談内容では「いじめ嫌がらせ」が急増しており、気になる所です。「賃金」「解雇」を合わせた3大相談案件が定着しています。電話、メールに続いて、来所相談者は前年比18件増の399件で、やはり過去最高を記録しています。
また労働相談ボランティアは1月1日現在で、登録者数が421名に達しました。

2.労働相談センターの歴史と概略
・1988年創設(26年目)
・2004年NPO法人、労働相談ボランティア制度発足(10年目)
・2006年日曜労働相談開始、ブログスタッフ日記開始

3.労働相談ボランティア活動案内と注意事項
(1)活動案内
①労働相談のメール、電話、事務所訪問への対応
②相談者が労働組合加入の場合、事業主との交渉、解決への援助
③労働相談に関わる事務作業
概要案内
(2)利用規約
(3)「留意事項」
労働相談ボランティア相談ガイド参照

4.相談センターの今後の活動方針
(1)大きなクレームがない(26年間)→継続したい
(2)東部労組、NPO法人労働相談センター、ジャパンユニオンは3者一体
東部労組1968年結成
労働相談センター1988年開設
ジャパンユニオン1999年結成
「労働者にとって最強のセーフティネットは労働組合!」
「労働問題を労働組合加入で解決しよう!」
(3)相談件数は当面1万件をめざす
そのために、新しい活動として、「夜間労働相談」(月1回最終金曜日18:00~21:00)、冠相談(「固定残業代」)などを進める。
(4)着手案件を増やす
労働組合結成・加入または労働債権型相談を増やす
・メール・電話・面接各相談で、労働組合結成・加入または労働債権型として着手の可能性がある場合はその方向で積極的に対応する。
・メール・電話相談の場合、事務所に来てもらうようにする。
・平日電話相談対応のメンバー募集・・・曜日登録
・学生ボランティア募集
*「労働債権型相談」とは、賃金不払い・残業代支払い請求、パワハラ・セクハラ被害への謝罪・慰謝料請求(職場での組合結成以外の案件)
・着手率の向上→組織化の拡大
(5)団体交渉スタッフを増やす
・団体交渉の意義・・・真剣勝負、ガチンコ

5.労働相談ボランティア研修会の今後のスケジュール
第 3 回 /2014 年 4 月 27 日(日) 10 時~ 12 時(正午)
第 4 回 /2014 年 7 月 27 日(日) 10 時~ 12 時(正午)
会場はいずれもNPO 法人労働相談センター事務所です。


矢部副理事長の報告はほぼ次のような内容で行われました。

相談事例研究②「不当解雇をはね返せ!」として、

.解雇権濫用法理―労働契約法第16条「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」

.会社が持ち出してくる解雇理由のいい加減さ

.団体交渉に臨んでの心構えとその対処法

をそれぞれ解説。


各講義の終了後、活発な討論を行いました。

 

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1 コメント

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安全管理者有資格者 (light)
2014-02-05 11:39:11
次回以降も期待しています。知識を深めたいです。
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