2013年3月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「有給休暇」関連相談事例から抜粋し、以下の事例を紹介します。
*****************************************************
「有給休暇」関連相談事例から(2013年3月分)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年5月22日
1、社長のパワハラに抗議して、社員5名中4名が退職をする。有給休暇40日分残っているが買い取りを求めることは出来るか。
2、残業をすると翌日以降の労働時間を減らして(休憩時間を余計に取らせるなど)残業代と相殺させる会社。休日や有給休暇を予告もなく変更してくる。
3、クリニック。8年勤めて有給休暇を一日も使ったことがないが、正月休みや夏休みに有給休暇を充当しているらしい。他の日にも使用できるはずと申し入れたら「使用したら手当をカットする」と言われた。
4、中小企業の名ばかり取締役。実体は社員と同様何でも仕事をしています。有給休暇は使用できるでしょうか。
5、運送業。労働時間は13~15時間。残業代が支払われない。休日出勤手当も深夜手当も無い。私用の携帯電話を仕事で使される。有給休暇もない。
6、有給休暇を消化してから退職したいと申し入れたら、会社から許可できないと言われた。
7、アルバイト。週2日のシフトで働いている。有給休暇は10日間残っているがシフト内では使用できないと言われている。このままでは使用出来ないまま退職するしかない。おかしい。
8、美容師。うちの会社には有給休暇は年1日しかない。心身症となり、しばらく休んで治したいが、休むと一円も収入がなくなり、生活できなくなる。
9、派遣社員。派遣会社に2ヵ月も前から有給休暇の申請をしていたのに、直前になって取り消された。
10、フルタイムパート。勤続8年。突然、会社から労働時間の大幅な縮小を強制された。「収入が減る分有給休暇を使えばいい」と言われたが、有給休暇を会社の都合により消化させられるのは我慢できない。
11、パート。有給休暇の使用の仕方は、正社員には「1日、半日、3分の1」と自由に使える制度があるのに、パートには「半日、3分の1」しかない。午後2時30分まで労働させられて「半日有給」で休んだら、損をする。
12、退職が決まっている。残っている有給休暇15日間を使用したいと申し入れたら「人がいないからあげられない」と断られた。
13、医院。7年勤続。冠婚葬祭、病欠等で休むと賃金から引かれてしまう。「有給休暇を使用させてほしい」と相談したら「個人経営の医院だから」と認めてくれない。
14、パート。勤続15年。今まで有給休暇が無かったので当然の権利として会社に申し入れたら、有給休暇の使用は認めたが、その代わりにシフトを減らし賃金を大幅に下げてきた。
15、会社が買収され、一旦退職したことにされ、新たに雇用される形となり、今までの有給休暇日数はゼロとなった。会社都合で退職の形をとったのに、納得できない。
16、アルバイト。何年勤めても有給休暇がない。
しかし、就業規則では「前日まで」と書いてあります。上司がいうには仕事の調整、作業状況の確認、休ん(休暇)でも大丈夫かどうか作業管理者に確認する、いわゆる「確認・報告・連絡」をするよう言われます…
労働者にいう割に管理者・監督者は私の現場見回りを大してしないで、こちらが動き回らなければいけないのですが…
「確認・報告・連絡」して、1週間前に休みを申し出ても「ギリギリは駄目だよ!」と言われますし…