(写真=インターネット番組『レイバーネットTV』に出演した際の疋田さん・右端と瀬沼さん・右から2人目)
定年後の継続雇用を勝ち取ったメトロコマース支部組合員からのお礼状
「差別に苦しむ非正規の契約社員が65歳以上も引き続き働けるよう、頑張って行く」
「本当に嬉しかった・・・涙が止まらなかった・・・」
東京メトロ売店「メトロス」で働いている非正規労働者がストライキを闘って定年後の継続雇用を勝ち取った全国一般東京東部労組メトロコマース支部の瀬沼京子組合員と疋田節子組合員が皆さんへのお礼と今後も闘っていく決意を書きました。以下に掲載します。
◆心を一つに闘ったおかげです。ありがとうございました! 瀬沼 京子
みんなで力を合わせ心を一つに闘ったおかげで、半年だけですが継続雇用を勝ち取れました。
会社は「瀬沼さんには特段の配慮をしてこの一年、登録社員として継続雇用してきたのに、さらなる雇用なんて絶対に出来ません」と、強硬でした。それを受けての3.18スト行動でした。
今回のスト行動に関しては新聞・マスコミ各誌・レイバーネットTVでの特集番組をはじめ、驚くほどのたくさんの方からの激励と支持の声をいただきました。その世間の声の後押しもあったせいか、あれだけ頑強に拒絶していた継続雇用を会社が認めました。
ただし、今回も「6カ月」「契約は1回だけ」と強調しています。「この期間に、瀬沼販売員が次の就職先を探すことに励まれ、それが実ることを心から祈っております」という一文がありました。こんな皮肉を書かれようが会社が何を言って来ようが、差別に苦しむ非正規の契約社員が65歳以上も引き続き働けるよう、頑張って行くつもりです。
◆皆さん、共に声をあげましょう! 疋田 節子
組合を立ち上げて4年。この間、正社員との格差是正を求め30数回の団体交渉を重ねてまいりました。
定年65歳を迎えた社員は莫大な退職金と手当(旅行券等)をもらい、その後3年、4年と難なく継続雇用されていきます。それにひきかえ、私達契約社員には退職金は一円たりとも出ません。継続雇用もありません。
非正規の定年制撤廃と65歳継続雇用を求めて交渉して来ましたが、交渉は決裂しました。もうストをやるしかない!正直なところ、少人数でのストは不安でしたが仲間と立ち上がりました。スト当日は120名近くの支援の仲間が来て下さいました。
ストの様子がネットに流れ、兵庫県からはカンパが届き、全国から励ましの言葉をたくさん頂きました。本当に嬉しかった・・・涙が止まらなかった・・・。その結果、たったの半年間ですが組合員の継続雇用を勝ち取ることができました。
東京メトロは一日何万人という乗降客がいるにもかかわらず、メトロス売店経営は赤字、と言い売店を少しずつ閉店しオートメトロス化に着手しております。お客様の視点にたった、本来のサービス業務とは反しております。弱い立場にある我々は路頭に迷い、生存権さえ奪われるのではないかと、危機感は大きいです。
今や非正規労働者は労働者のうち35%を超えました。低賃金と労働条件の改善、生活と権利を守る闘いに、皆さん、共に声をあげましょう!
勝ち取りおめでとうございます。