東陽ガスにおける「借金漬け労働」の実態に会場から大きなどよめき
3月4日、総評会館にて日本労働弁護団が主催した『労働者性の否定を許さない集会 そんなあなたは「労働者」』が開催されました。会場は200名を超える参加者で満員の状況でした。
この間、会社からの指揮命令を受けているにもかかわらず、企業が労働者に形式的には業務委託契約を結ばせ、「労働者でない」として雇用上の責任(社会保険、雇用保険の加入や労基法上の義務)を逃れるケースが頻発し、それに対し労働組合が「実質は労働者である」として権利の確認、履行を求める闘いが相次いでいます。
このような企業のやり方につき、労働弁護団宮里会長は基調報告の中で、「労働者性」は契約形態など形式的なものからではなく、実態から判断されるべきだ、と主張しました。
労働委員会においては、この「労働者性」を認定し、業務委託契約を締結していても、指揮命令がある以上、実質的には労働者であるとして企業の団体交渉拒否を不当労働行為と断罪しているケースがありながら、それが地裁・高裁でくつがえるというケースがあることから、それらのケースの当該労働組合から、最高裁での公正な判決を求める訴えがありました。
そして、この問題に対する闘いを展開している各労働組合からの報告として、東部労組から菅野委員長が「東陽ガスにおける二重契約の問題性」として報告を行いました。
東陽ガスにおける「借金漬け労働」の実態、ガソリン代や車両リース代などの経費を労働者に負担させる会社のやり方、それにより労働者が著しい低賃金状態に置かれている現状。菅野委員長は賃金形態など、実態をありのままに報告しました。
この報告に、弁護士をはじめ会場の参加者からはどよめき、そして常識を越えた会社の「収奪」のシステムに対する失笑が巻き起こりました。
東陽ガスにおける問題について、社会的な反響がさらに大きくなっています。
3分ビデオで争議の存在は知っておりましたが、これは酷すぎる。搾取さえ通り越して、詐欺でありただの犯罪ですね。
ブティックやデパート、郵便局などで、「自爆」させて、ただ同然で働かせている、雇っている労働者を相手に商売していると言う話がありますが、それさえ超えて、洗練され、合法面をしたタコ部屋じゃないですか。
なんか、頭おかしくなります。21世紀のOECD加盟国の話とは思えません。