むかしの農民の労働時間は、四分割されていた。
■午前5時~10時
★早朝の星空をあおぎながら起床
女は、まずかまどに伏せた【火種】から火を起こし、薪をくべて湯を沸かす
火種は一晩中埋め火〈薪が燃えて炭のようになった火の間にに、生の薪をさし込み灰で埋めて保存〉をして守る。火を継ぐことが主婦の大切な役割であり、家の火を盛んにすることが願望だった。【かまどの火が絶えないほどの煮炊きがあるよう人の出入りが多くなり、家が繁盛すること】
★朝茶〈湯漬け〉を食べる(これはまだ朝食ではありません)
冷飯に熱い湯をかけ、梅干しと漬物でかきこみ朝茶を終える
(うまそー)
★男は外に牛の飼葉を刈りに出かけ、自分の水田の畔を刈りこみながら、ついでに水加減を見る。しっとりと朝露を含んだ草は重い
冬は、飼葉を刻み昨夜から煮てある大麦に塩をかけ牛に与える。その後に牛の厩舎の掃除だ
そこには、牛が落とした糞と尿が混じった寝床の稲藁がある。それを堆肥にする穴にかきだし、新しい寝床になる藁を敷いてやる
(牛さんもサッパリ🐄)
午前5時から午前10時までの5時間が朝飯前の仕事だ
■午前10時~午後2時
ようやく午前10時
この時に朝飯を食べる
家から弁当が届く
2食分入っており、1つは10時
もう1つは午後2時にとる
■午後2時~午後4時
昼食後は昼寝に入る
昼寝も仕事
しかも2時間
■午後4時
片付け仕事
家路に帰る
★午後7時から夕食