■出雲は宗教的拠点の一つであり
陰の信仰の地であり
幽冥界である
それゆえ比婆山が出雲とされている
出雲大社は参道が下り坂になっている。これを〈下り参道〉、行きつく先に祀られる神社を〈下り宮〉と呼ぶ。これはきわめて特異な形なのですが、そうであるべき意味があります
■水神を祀る神社である場合、水辺、湖、河川、海をご神体として礼拝するのであるから、周囲から下ることになる
しかし、そのような要因を伴わないにも関わらず下り坂になっている神社がある。見上げる場所はたくさんあるのに、わざわざ見下ろす場所に神を祀ってあるのだ。これはあえて低きに祀る祭祀法=封印である
★一宮・貫前神社(群馬県冨岡)
中世まで大和朝廷の支配の届かない蝦夷の地であった。一宮・貫前神社の祭神は【フツノヌシノミコト】で、もう一柱の祭神である謎の神・【姫大神】を監視し封じている
姫大神は蝦夷の首長・巫女王・女性祭主。大和朝廷はその霊威の祟りを怖れ、この地を沈静化するためにも、手厚く祀り、ここに封じた
★草部吉見神社
阿蘇の古き神々を祀る
神武天皇東征の時に、高千穂からこの地に来た際に、池の大蛇を退治しその池を埋めて宮殿を設けた
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これは比喩で
大蛇退治はこの地の族長を討ち取った意味で、宮殿は討ち取った族長の神霊が怨霊神・祟り神にならぬよう封じるための呪術である
♦️出雲大社
延々と続く下り参道を下りきった谷底の湿地に出雲大社は鎮座する。この地は現在二本の川に挟まれているが、川が氾濫すれば水浸しになるし、地質も河川敷のような地質であっただろう。このような地質の場所は、通常住宅が建てられることはない。神社ならなおさらである。
にも関わらずそこに、出雲大社は建設されたのだ
拝殿には巨大な注連縄がかかる
注連縄は聖地・霊地であることを示すと同時に、封じる意味もある
奇数の柱
横向きの神座
、、も怨霊封印の意味を持つ