郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

日常の一コマ

2019年06月17日 | 日記

水曜日に、俳句の仲間としまなみ海道大島へ出かけた。

 

大島港からは潮流体験船が出ている。

晴れた日に私たち五人は潮流船に乗った。

 

近くに船折の瀬戸など激しい潮流が流れている。

そのただ中にある能島には能島村上氏の居城跡がある。

 

海が沸き立ってきて、やがて渦となる。

激しい瀬戸の流れは左右別々に流れていく。

そのただなかにある能島は、童話の中の島のようなさみどりだ。

 

さて、大島に戻り、村上海賊博物館を見学した。

 

瀬戸内海賊村上氏は海外とも交易していたいわば海の領主である。

博物館の展示もていねいなものだった。

 

仲間が熱心に見学しているので、ちょっと飽きた私は1階エントランスのベンチに座って仲間を待っていた。

 

 

その日は、松山市内の小学生たちが4台の貸し切りバスで校外学習に来ていたが、3人の子どもとボランティアガイドらしき老人がベンチにいた。

 

そのうち若い女の先生が来て、しきりに一人の子どもに何か確かめている。

その子はバスの中で嘔吐してしまったらしい。

それから、子どもに乗り物酔い止めを飲ませていいかどうか、方々へ確認しているらしい。

能率の悪いことだ。

 

いかにも再雇用の老教師と話し合っては、どこかに立ち去ってはまた戻ってくる。

老教師もボランティアも別の仕事があるらしく、ベンチに来たりいなくなったりしている。

 

若い女性教師自身も汗をかいて、気分が悪そうだった。

今の教師は鉄の身体と神経がなければ務まらない。

彼女、あんまり小学教師には向いていないな。

 

そのうち仲間でエントランスにやってきた。

一人が子どもに「どこの小学校?」と聞いていたので、私が「S小よ」と気分の悪そうな子どもの代りに答えると、その子が「どうしてわかったんですか」と、きっとこちらを向いた。

子どもが危険な昨今らしい。

 

外に出ると、小学生たちがクラス別に記念写真を撮っていたが、ひとりの女の子が鼻を押さえてやってくる。

「鼻血が出ました」という教師。

教師もたいへんだ。

 

教師が何人いるかはわからないが、なんとなく、ゆとりがないことはわかる。

愛媛県ではあまりの重労働に教師のなり手が少ないと聞いたが、むべなるかな。

 

-K.M-

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蝶に心を動かされ | トップ | 蜘蛛・蛾・桑の実etc »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事