4月30日、新宿アルタ前で開かれた「終わりにしよう天皇制!」に出かけた。
テレビでも新聞でも30年間の天皇夫妻の素晴らしさを手を変え品を変え語り、ヘイセイ最後、ヘイセイ最後と連呼し、カウントダウン、レイワの新しい時代が始まったと盛り立てる。
30年前、ヒロヒト天皇が危篤状態の1988年秋、歌舞音曲を慎む忖度、自粛、テレビから歌やクイズ番組が消え秋祭りが中止になり、アナウンサーが沈痛な表情で天皇の病状、下血、下血と伝えた…これが天皇制というものの実態なのだとこん棒で殴られた気分だった。
日本中が自粛ムードに染まったとき、日市連(「日本はこれでいいのか市民連合」)の自粛反対デモあったと新聞に小さく載った。
本当にうれしく、力づけられた。
反対する人たちがいるんだ!!真っ暗な夜道で、遠くにポツンと灯りをみたような気分だった。
あれから、30年、天皇主導の代替わりで、政府の思惑通り、マスコミは天皇夫妻賛美と元号刷り込み一色。
だから、新宿アルタ前で「おわてんねっと」の「天皇はいらない」、「象徴はいらない」「元号はいらない」の集会があると聞いて参加した。
アルタ前の小さな広場に集会参加者、120〜130名ぐらいだろか、その周囲を三角コーンとコーンバーで囲い警察官、通路を開けて、右翼が陣取る。
私たちの歌やコールやスピーチ、右翼の「日本から出ていけ」の罵倒の中で、17時アルタの壁面スクリーンに「退位礼正殿の儀」の式典が映し出された。
天皇の前に、布に包まれた剣、勾玉などを並べ、再び持ち去る。
明日(5/1)、ナルヒト新天皇に渡す儀式が行われるそうだ。
でもなあ、天皇の正統性、権威が剣、勾玉、鏡で担保されるなんて、なんだか卑弥呼の時代に戻ったよう。
-Ka.M-