郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

ネトウヨがコロナ対策の足を引っ張る

2020年05月06日 | 日記

前回の記事で、「検査拡大」を一貫して訴えてきたテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」に対して35日、厚労省や、内閣官房のSNSが「マスクはすでに医療機関に配布した」かのような大ウソのデマ攻撃を仕掛けたことを報告しましたが、「リテラ」によれば、この少し前、官邸が「批判報道への攻撃を指示」したとあります。

まるで映画「新聞記者」を見るようですね。

 

さらに、「その前後からメディアの空気ががらりと変わった。」と「リテラ」は指摘している。その象徴が、この「モーニングショー」に連日のように出演して現場の医師として「PCR検査の必要性とマスク不足」を訴えてきた大谷クリニックの大谷医師310日以降、テレビの画面から消えてしまった「事件」である。

 

317日の「リテラ」によれば、35日の厚労省の名指しツイートの前後から「検査を拡大すべきだ」と主張する番組やコメンテーター、専門家に対し抗議が殺到し、「モーニングショー」に連日出演している岡田晴恵教授、テレビ朝日、あるいは厳しく政府の対策を批判していた上昌弘氏にも抗議や嫌がらせの電話が殺到するという状況になったそうである。

特に大谷医師に対しては、診療や業務に支障をきたすほどデマによる大規模な嫌がらせ攻撃があったと「リテラ」は報じている。

 

 

 報道圧力団体「放送遵守を求める視聴者の会」の事務局長で、安倍政権の応援団(※私は安倍政権の「親衛隊」と呼びたいが。ほとんどナチスと同じような手口で批判を封じ込めるそのやり方を見ていると、言いたくなる)の経済評論家・上念(じょうねん)司のデマツイートがそれである。

 

彼は「大谷医師が『ぜんそくの薬がコロナに効く』と煽りまくった結果、薬が入手困難」とツイートし、それが1万回リツイートされ、「大谷は殺人者」「テレ朝の新なる犯罪だ」と攻撃されることとなった。

ネトウヨまとめサイト「シェアニュースジャパン」がそれを拡散。

さらに運営者が、菅官房長官の子分の自民党神奈川県議の弟であるという疑惑があったネトウヨ向けサイト「政治知新」もこれを取り上げた。

 

その結果、「安倍応援団、ネトウヨ、検査不要派からクリニックの方に抗議が殺到して大変な状況になっている。このままいくと診療ができなくなるということで、出演を控え」310日以降、大谷医師の出演はなくなったということなのだ。

 

 

大谷医師は「ぜんそくの薬が『効く』ではなく、『希望が持てる』が『心配だから』というだけで使うわけにはいかない」と言っていただけである。

上念氏自身が「もし本当に効くならすごい発見」とツイートしたので、大谷氏が「効く」と断言したかのような虚偽のツイートになっている。

彼は5日には厚労省のデマ反論ツイートをリツイートして上昌広氏とか、岡田晴恵氏を批判して「抗議電話をかけよう」とあおっている。

 

この動きの後、315日には橋下徹が「モーニングショー」を攻撃し、「検査を絞れ」「テレ朝に負けるな」と西村担当相に迫っている。

西村担当相はそれに対し、何と「はい」と返事をしているのだ。

維新のグループは、感染対策の足を引っ張ておきながら、今は口をぬぐったように「感染対策の先頭に立っている」かのような演出をするのには、あ然とするほかない。

 

 

「いまだにPCR検査は拡大せず、日々私たちの不安が解消されることなく続いている」というこの事態の背景の一つには、官邸とネトウヨの連動した「対策批判の封じ込め」があったのは間違いない。

官僚の不作為による「検査不拡大政策」とそれを支えた政権とネトウヨの「批判封じ込め」策が、世界でも特異な「極小検査体制」を作り上げてしまったといえよう。

 

 

今、 #俺たち自粛、お前は辞職 がトレンド入りしているそうです。これをツイートして安倍政権を辞職に追い込もう。私たちの生存権を守るために。

-S.Y-


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