今、起きている世の中の諸問題について、これらを将来、解決できるようにする人々を育成するために、学校では「問題解決型学習」というのをしているのであるとのこと。
(私は反対なので、この取り組みについては、「かかわらない」ことにしている。)
「問題解決型学習」といっても、実際には教科書を見せずに、あたかも教師が問題を用意し(実は教科書のコピーがほとんど。)、それを提示して、「さあ、考えなさい。」と行う程度のもの。
それで、できる子というのは、すでに予習しているか、塾などで学んでいた子。
そもそも教科書を閉じさせているから、元々勉強したくない児童はなおさらわからなくなるだけ。
それでもって、いわゆる「学力テスト」をしたりすれば、成績が二極化されるのは、ある意味で「必然」である。
いや、「成績」だけならまだよい方である。
今回の感染症騒ぎを解決できてこその、「問題解決型学習」の成果になるのだが、いまだに解決の糸口が見えてこないし、見つけられていない。
簡単にいえば、過去の出来事や、他の国々から「学ぶ」姿勢がないから、「学力が高い」であるはずの、この国の「要人」には「マスク2枚+十万円」程度で収まるなどという、発想しか生まれない。
(期間はともかく、全国一斉に臨時休校にしたことについてだけは、後世において「教育現場を改革するきっかけを与えた」として、好評を得るかもしれない)
例えば、台湾や韓国がいわゆる「封じ込め」に成功したというが、それは過去に同じような事例を経験して、その時の対応を整理して、政府の中に今回への備えがあったから。
結局、目の前の問題を解決する「学習」(勉強)というのは、「過去(経験)」をきちんと学ぶ(模倣)ことが最も効果的であるということ。
教科書を見せずに「さあ、考えなさい」なんて、もうやめませんか?
-K.O-