私は、満蒙開拓団の調査研究をしている立場として、全ての歴史教科書の「満州事変前後」の記述についてだけ比較しました。
育鵬社と自由社の教科書について
『「日本人に危害を与えた」→「外交が軟弱だった」→「関東軍が鉄道を爆破した」→「国民が支持した」という書き方は、間違えであるばかりか中学生に敵愾心を持たせるミスリードを行う教科書です。この教科書は絶対に使わせたくありません』
帝国書院の教科書は、
『「中国では奪われた主権を回復しようという声が高まった。満州支配することで不景気を回復しようとする声が高まり、満州国の実権は日本が握っていた」など比較的正しく記述している。とりわけ、開拓団について見開きで解説しているページによって、他国に侵略するために軍隊だけではなく、農民や子供たちも動員されたことを詳しく伝えていて中学生に他国を侵略することの実相を伝え、考えさせるよい教材だと思った』
と書きました。
学び舎の教科書は、
『「中学生と共に「歴史」を考えようという視点で全体が書かれていて良い教科書だと思います。また、開拓団について他の教科書が「農民から少しの金額で買い上げ」と書かれていましたが、この教科書は、普通の取引額の7分の1(だったと思います。うる覚えです)また、農民を追い出して手に入れた」と正しい記述が唯一してありました。私は、学び舎の教科書を第一番、帝国書院の教科書を第二番に支持します』
と書きました。
このように、一か所、一項目のみの比較でも良いと思います。
また、時間が空いたら他の観点から読んでみたいと思いました。
-T.F-