郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

スクールガード日記ー3(中学生)

2021年10月25日 | 日記

私の立っている変形十字路の交差点は、小学生だけではなく中学生も通る。

小学校と中学校はそれぞれ道路の反対側に位置するので、交差点ではすれ違うことになる。

そこで見られるいくつかのことを紹介する。

 

まず、よく話題になる「あいさつ」の件だが、最近の中学生はかつてに比べて比較的よく挨拶をする。

小学生は学校の全校朝会で「スクールガード」のメンバーとして紹介されることもあって、私たちは認知されているのだが、

中学生にはあらためて紹介されることはなく、しいて言えば小学校在学中に知っていた・・・というくらいである。

因みに、コロナ禍でここ2年間余りは紹介される機会はない。

 

面白いのは、向こうからやって来た大きいお兄さんが「おはようございます!」と言うのを見た小学生の反応だ。

しみじみと中学生の顔を見て、驚いたような表情をしている子がいると思えば、

いつもはあいさつなどしない高学年の女子が仕方なく「おはようございます」と小さな声であいさつをする。

高学年の女子は、けっこう関係性の作りにくい難しい年代である。

 

私たちおじさんに声をかけられても、気が付いているのかいないのか分からないが、ほぼ無視状態というのも決して珍しくはない。

大変しっかりしているのもこの年代の女子だが、真逆の存在もこの層なのだ。

ところが、先輩女子がやってるのに自分たちは無視っていうのはまずいと思うのだろうか・・・。

 

行き違う際にある中学生が反対側からやって来た小学生の男子に声をかけた。

「おっ、おまえ前より背伸びたんじゃね⁉」

「あたりまえだよ!」

こんな会話だが、サッカーかバスケの元のメンバー同士の様だった。

けっこうラフな会話だったが、これが中学へ行ったら後輩はかしこまっちゃうんだろうな・・・。

 

更にもう一つ・・・。

雨の日は例によって大混雑の交差点だが、中学生は小学生が歩くコースを優先させている。

自分たちが待機して小学生に進路を譲っている姿は微笑ましい光景である。

こんなことは教えられたものではなく、自然に出た行為なのだろう。

 

数からすると小学生の半分にも満たない中学生だが、その日によって色々な光景に出会えるのが楽しい。

 

 

-S.S-

 

 


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