機関誌「郷土教育」757号に「2022年参院選挙で感じたこと ―NHKでメロリンキューが生中継される日―」という文章が載っていた。
「メロリンキュー」ってどういうものかユーチューブで見てみた。
「メロリンキュー」のダンスを踊る山本太郎に興味を持った。
山本太郎著の本を読んでみた――「山本太郎 闘いの原点 ひとり舞台」「ぼくにもできた! 国会議員」「#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組」の3冊。
どの本もおもしろかった。何度読んでも飽きなかった。
子ども時代は勉強が大嫌いで机の前にじっとしていられず、「おたくの子はまったくやる気がないので、このままやと高校に行かれない。中高一貫のところへ行った方がいい」と小学校の先生にアドバイスされ受験させられた太郎。(高校中退)
3・11原発事故を自身の問題として受け止めたところから出発して議員にならざるを得ないと覚悟を決めた太郎。
議員になって経済学のレクチャーを受けた時、「公式とか出てくると、マイナスとマイナスをかけたらプラスになったりする。そんなズルいことが許されるのはおかしいじゃないか」と、そこから躓いた太郎。
太郎を先頭とする常識破りの議員事務所超素人集団は、現場で生の声を聞き、必死に学び、国会で発信してきた。
そうする中で、「『原発事故への怒り』で気持ちばかりが前のめりだった山本太郎は、びっくりするほど勉強熱心で、謙虚に人々の声に耳を傾ける政治家に『化けた』」と製造物責任者(選挙応援者)としてともに歩いてきた雨宮処凛は言う。
世の中、貧困やらなにやら政治が為すべきことがあまりに多いことを痛感させられる太郎。
「票になるかどうか」で動かざるを得ない議員が多い中で、票に結びつかずとも入管法や野宿者問題、DVなど「弱い立場にいる人に優しい社会」を目指して動く太郎。
パフォーマンスに見られがちだが、その真剣さ、精力的活動は本物の誠実な国会議員だった。
太郎のような議員があと10人もいたら日本も大きく変わるだろうに。
日本全国24時間飛び歩く太郎、どうか身体を壊さないように、心を病まないようにと願う。
―K.I―