フランス語教育に力を入れているフランスの学校教育で4年間過ごしてきた彼女
単に語学だけを学習してきたわけではなく自我の形成も同時になされてきたようだ
言語を始めとする表現する力だけではなく物事に対する受け止め方や考え方も
こうした育ち方をしてこなかった私たち日本人の多くは面食らうことも多い
はっきりした主張にはすごいと思う反面 身勝手な考えだと受け取られがちだ
身勝手と言うのは自己の周りを考慮しない言動を指す言葉だが・・・
そういえば日本人は周りを気にしやすい 「忖度」と言う言葉があるように
道徳教育では他人に迷惑をかけないとか相手の気持ちを考えて等々が先行する
決して自分の考えを第一に押し出すような教育はされていないのが実情だ
孫っ子は日本で教育を受けていない分だけ絶対的自由な感性は維持している
もちろんそれで全て良しのわけではないが主体性は抑圧されずに保持できる
こうした初等教育の在り方は日本でも大いに参考にすべきだと思う
彼女は何かの判断が求められる場面で しばしば「私が自分で決めるの!」と叫ぶ
特に親を始めとする大人が何かと口を挟む場面でのやりとりの中で・・・
例え彼女の言い分に分が悪い場面でも決して他人に決められたくないようなのだ
しかし 私にも意地があるので ここで対決することもしばしばだ
「自分で決めたのだから文句言わずにやりなさい」と言う私に対し
「あなたに関係ないでしょう! ほんとうに意地悪なんだから・・・」
トコトン彼女のやりたいように放っておけばよいのだがついつい口が出る
後でこちらが彼女の尻拭いをすることが容易に想像できるから事前に言うのだが
例えこちらが大変になっても 彼女の選択を最後まで見守るのが良いのだろうか?
いずれにしても成長途上人の人格形成には大人の関与が必要なことを実感する
だだしその関与の仕方が中途半端になりがちな私は彼女によって鍛えられつつある
今は「私が自分で決めるの!」と意気込む彼女を見守るしかない
-S.Sー