翌日 海に行くと早速ゴーグルをつける
顔を水面につける「練習」を盛んにする彼女
「お魚が見えるからこっちまでおいで!」
「でも わたし 足がつかないからこわいの!」
それでも少しずつ浮き輪に乗りながら沖の方へ
次は浮き輪を外して抱っこしながら顔をつける…
体を水平にして顔をつけるのはハードルが高いようだ
そんなことを繰り返して一日が終わり
シャワーを浴びて帰ろうとするとき
「一人でシャワーやる!」と言ってシャワーの方へ
できるわけがないと思って見ていると
何と両手を顔に当ててシャワーを頭の上から浴びている!
「すご〜い!」
思わず叫んでしまった
彼女の喜びようは尋常ではなかった
生まれて初めて頭のてっぺんからシャワーを浴びたのだ
お風呂ではわめき騒ぎ絶対にさせなかったシャワーを…
これで高いハードルは一気に越したようだ
宿に帰るとお風呂場へ行き早速シャワーをやると言う
その前にゴーグルつけて浅く張った湯船に顔をつける
これを難なくパスした後は頭からのシャワー
この日以来 彼女のお風呂タイムに対する考えは変わった
たった数日間のゴーグルを使った海水浴で
彼女は大きく成長したように思う
「自分から やってみる」
これが何よりも成就する条件なのだろう
-S.S-