3月5日、隣人か電話がかかってきて、「カエル見る?」と言うカエル、あんまり気がすすまないけれど、お勧めなので行ってみた。
そしたら土の中からカエルが出てきた。
おお、啓蟄!
驚きの一瞬!
結構大きい蛙だ。
柔らかい園芸土と、古い壊れた池が組み合わされて、カエルは毎年生きながらえている。
土の中から出て、池に飛び込んだり、出たり。
こうしてカエルの雄雌が出会い、おたまじゃくしが出てくるのだ。
しばらくするとそのカエルはいなくなる。
「どこにいくのですか」と聞くと「分からない」という。
池のなかにはやがて小さなおたまじゃくしがウジャウジャ湧いてくるように密集する。
それにしてもあまりに多すぎるので、庭に池の水を撒くようにおたまじゃくしを庭に撒いて調節する。
あの蛙の図体からして、おたまじゃくしはほんとに小さいのだ。「
え、それじゃひからびて死んでしまうじゃない」というと、「ええ、そうです」と応える。
いつまで古い家があり、庭があり、池があるのだろう。
貴重な空間だ。
―Y.K―