郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

「不審者対応の避難訓練」をする前におさえておきたいこと

2018年06月26日 | 日記
先日、私の職場で「不審者対応の避難訓練」が行われた。

「不審者が校舎内に入ってきた。」と想定して、「逃げ方」や「身の守り方」を訓練するという内容であった。


私は「学校に不審者が入る」ということを「想定する」こと自体は、悪いことではないと思うから、「訓練」自体は「様々な方法」があってもよいと考える。


ただし、なぜ「不審者対応の避難訓練」をすることになったのか…、つまり2001年当時の大阪での事件(以下、「大阪での事件」)のことがほとんど一切語られない。私は大変不思議に思う。


大阪での事件がなぜ起こったのかなどという議論をしろというのではない。
ただ単に。

「学校に刃物を持った人が入ってきて、児童や職員を切りつけて、多数の死傷者を出した。その刃物を持った人は、捕まり、その後、死刑に処された。」(主旨)

「なぜ大阪から遠く離れた場所の学校でも、このような避難訓練をするのかといえば、実際の避難訓練でもあるが、大阪での事件でなくなったり、ケガをした人たちへの「連帯」の意味もある。」(主旨)

この2点を話せば、大筋で児童、生徒に理解してもらえると考える。


そうでなければ、不審者対応の避難訓練をした結果、見知らぬ人は全て『不審者』と考える、そういう人の見方をする人々も出てくると思う。


児童、生徒にその場では理解できずとも、以上の2点はおさえて「避難訓練」を行うべきだと思う。


-K.O-

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