郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

広島にて④「広島平和記念資料館 閑話休題」

2023年09月06日 | 日記

どうして、半世紀以上も生きてきて、今更、広島平和記念資料館(以下「資料館」)に行ったのかについてです。

 

千葉学校労働者合同組合にて活動していると、「天皇の戦争責任」ということで様々な場面に出くわします。

その一つが「空襲」あり、「原爆」でもあります。

 

それらの責任問題になると、必ず「仕方なかった。」「どうしようもなかった。」という意見に出くわします。

私の身内でもそんな調子です。

 

だから、自分の立場をより明確にするためにも、「資料館」にはいつか行くべきだと思っていました。

 

 

実は、高校生のとき、2学年上の先輩方が、修学旅行で広島に行き、「資料館」にも行っていました。

しかし、その後、校内の「修学旅行記」のようなものを読んだとき、多くの先輩方が

「広島では嫌なものを見た。その後、京都や奈良に行っても楽しめなかった。」(主旨)

と書いていたのが印象的でした。

 

当時の私は、

「それなら、自分も見てみたい。」と興味本位でした。

しかし、そういう先輩方の声を聞いてというのか、高校側も私たちが修学旅行に行く際は「奈良と京都」に変更してしまいました。

(たぶん、教職員の中でも、生徒の声を聞いて、というよりは、「広島に行くのはしんどい」という人が多かったのだと推測します。今では、調べようもありませんが。)

 

 

このメーリングリスト的にいえば、「皇室の御威光観光ツアー」としての修学旅行になってしまったというわけです。

ただ、高校生当時「行っておけばよかった」かというと、今回、行ったことが決して「遅すぎた」わけでもなかったと思います。

 

学校で「平和教育」と称して、「教育」で無理やり連れていかれるよりは、自分に意思で行ったわけだから、それでよかったと思います。

 

書いていて、つくづく「教育って難しいな」と思わされます。

 

(つづく)

 

-K.O-

 


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