東京大学医学図書館へ自らの研究書『東京の疱瘡神1〜3』『八丈島と疱瘡』を寄贈した中村さんは、
後日の『廃兵通信』では次のような思いを書かれていました。
郷土のブログに私の疱瘡神調査が紹介された。
この他の県の調査記録も紹介できればいいな・・・。
(廃兵通信−3476より)
中村さんによると、「疱瘡神」研究に入ったきっかけを次のように語っていました。
「子どものための神・仏たち」研究の果てに病の神「疱瘡神」にたどりついたのですが、
「東京」の他に関東甲信地方の疱瘡遺跡まで関わってしまいました…。
恥ずかしながら私は若い頃、神仏とリアリズムを対立概念だととらえていた時期もありました。
21世紀のパンデミックに遭遇している今、中村さんの研究が何らかを示唆しているようでなりません。
<世話人:関川>