夏休みも終りに近づいたある日の夕飯後のこと
近所の子どもたちが大人を伴って集まって来た
「花火大会」らしきことが企てられていたようだ
場所は我が家の砂利の駐車場とその前の道路だ
日中は時々宅配のクルマが往来する程度の道で
夜間はほとんどクルマも通らない静かな地域
花火に点火するロウソクや消火用の水の入ったバケツ
大人たちは事前に用意して周りから見守る役目
高く打ち上げるような「危険」な花火はやらない
集まった子どもたちの顔ぶれは小6の孫を筆頭に
就学前の幼児を含め男女合わせて7-8人程度
大人も夫婦で来てる人もいるので結構な数になる
手に持った花火におっかなびっくり火を点ける子も
少し派手な花火には全員が目を向けて歓声を上げる
昔懐かしい線香花火に熱中する大人も少なくない
この企画は私が会長を務める自治会が主催しようとしたが
公園使用の申請をする際に市当局から却下されたものだ
公園での花火を許可することはできないというのだ
縁日の焼きそば作り等での火気使用は認めるが花火は禁止
打ち上げ花火はしないから・・・と言っても駄目だった
頭の固い行政には今後の対応策を講じるつもりだが
大規模でなくても近所隣りどうしが集まってやればよい
意図して行ったわけではないだろうが若い親たちが企画した
こんな形であちらこちらで行えばよいのかもしれない
一時間過ぎても子どもたちは解散しない様子・・・
後半では皆が線香花火に専念していたようでもあるが
目立ったのは大人たちのお喋りタイム
何を話していたのかは分からないが
けっこう楽しそうな笑い声も聞こえる
隣では花火を終えた子どもたちも何やら遊んでる
これこそコミュニティーではないか
私が目指しているのはまさにこのようなもの
自然発生的に起こる素地を日頃から培うことが肝要
「防犯カメラ」を導入して地域の安全確保だって⁈
自治会で話題になりつつある論議だが
一番の安全はコミュニティーが確立することではないか
-S.S-