郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

ミステリーツアーで訪ねた九州 (3) 武雄神社から佐世保市へ

2019年02月19日 | 日記
鹿嶋市から再びバスに乗り、先ほどの道を戻りやがて西側へ向かいました。
JR線で言うなら、長崎本線沿いを北上した後に今度は佐世保線沿いに西の方向へ向かったということです。

次の見学地は、この時点で容易に予測がつきました。
パンフレットには「樹齢2000年以上の巨木で知られるパワースポット」とあったからです。
九州にも多くの古木や大木がありますが、パワースポットと言われるほどの樹木は限られています。

実は、ここへは2年ほど前にも訪れたことがあります。
佐賀県武雄市の武雄神社に到着しました。



境内の入り口付近で目につくものは夫婦檜です。
2本並んだ檜が上の方で合体している姿は珍しいものだそうです。
案の定、この夫婦檜は縁結びの神と言われているようです。

本殿の裏手に回った竹林の奥にお目当てのパワースポットがあります。



武雄の大楠は全国巨木ランキング第7位で、推定樹齢3000年以上と言われています。
幹周りが約20m、樹高約30m、根元の空洞が12畳程の広さだということです。
辺りの雰囲気からも何か神秘的なものを思わせる大楠で、空洞の中には天神様を祀った祠がありました。

神社に参拝しての願懸けより、こうした自然物に感じ入ることの方が自分には合ってるな…と思いました。

一度来た場所なので、見学よりも近くのスーパーで地酒を求めることの方に時間をかけてしまった私でした。




さて、この後は西九州自動車道にバスは乗り入れて一路佐世保方面へ向かいました。
いったい今夜の宿はどこなんだろう…。
パンフレットには「絶景を見下ろす非日常リゾートホテル」と書いてありましたが…。



バスは佐世保の街に入って行くと、右側には佐世保駅、左側には佐世保湾に浮かぶ船舶が見えました。
この船は鉛色!
そうです、ここはアメリカ海軍の第7艦隊の軍事基地となっている所です。
同時に海上自衛隊の基地にもなっています。
米軍と自衛隊と民間が共同で使用している港湾でもあります。
民間といっても、旧海軍の施設を受け継いだSSK(佐世保重工業株式会社)が主として使っています。




横須賀も似たような街ですが、ここ佐世保も軍事基地に象徴される都市であることを実感しました。
造船不況が言われてだいぶ経ちますが、現在、ドックでは新しい船が造られていました。

私の子ども時代に、「日本の造船技術は非常に優れた世界一の技術だ」と言われていましたが、企業の金儲け話とは別に、船という乗り物には哀愁を感じます。

そう言えば、かつてこの国は各地の交易は船舶が中心でした。
海洋性文化も栄えました。
「海の民」として人々がつながり合い、豊かさを築いていった経緯を忘れてはなりません。

そんなことを考えていたら、バスは小高い丘を登りホテルに到着しました。
そこは弓張山の中腹にあるという佐世保湾が見渡せるホテルでした。
早速、ベランダからの景色をカメラに収めました。





-S.S-








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