定点把握(指定した医療機関が、患者の発生について届出を行う感染症)
;COVID-19定点医療機関(全国約5,000カ所の内科・小児科医療機関)が週ごとに届出するもの
◎東京都は、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行して初めて、定点把握による感染者数を発表し、
・定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、414か所から報告があった感染者数の合計は994人、今月14日までの1週間で1医療機関あたりでは2.40人
・感染の推移を分析するため、全数を把握していた去年10月から今月7日までの各週についても、定点把握で集計し直していて、それによると、前の週は1.41人で、今週は1.7倍
東京都では”最新のモニタリング項目の分析について”として公表、
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/info/monitoring.html
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/info/monitoring.files/0518.pdf
以下にその抜粋を示します。
◎大阪府での公表資料は、
・287か所の医療機関から報告により、感染者数はあわせて515人、1定点医療機関あたりで1.79人
HPで公表、
https://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/happyo.html
大阪府感染症情報センターでの公表は以下のとおり
http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/disease/corona.html
◎兵庫県のHP
・兵庫は、県全体で1.68人
兵庫県感染症情報センター週報でも公表されています。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/iphs01/kansensho_jyoho/infectdis.html
◎東京都は、過去のデータを定点把握ベースに引き戻し、今後の公表データとの比較ができる工夫をしていて、素人の目で見ても何となく今の進行状況を把握することが1週間遅れでできるように考えられます。
報道によると、新型コロナウイルスの感染動向を把握する感染者数の「定点把握」を巡り、厚生労働省は、11日、
昨年10月~今月7日のデータを12日に発表する予定だったが、集計作業に時間を要しているため、
過去の参考値の公表を延期すると明らかにした
ということです(Jiji com)。
厚労省の参考値がどのようなものか不明ですが、各府県が利用できて、東京都の例のように感染状況の把握が容易になるよう期待したいと思います。