私自身が物づくりを始めたのは何時頃からだろうと振り返ってみるが、特定な時期は無いような気がする。
子供の頃遊ぶおもちゃを作ったのが、物づくりの始まりと言ってもいいのかもしれない。
今の時代のように、物はそんなに多くなく、三種の神器と言われていた時代であった為、家庭も裕福ではない、当然今のようにおもちゃは買って貰えなかった。
遊ぶには、おもちゃから作らないとならず、新築中の建設現場に行き、大工の棟梁の許しを貰って、破材を貰い受け、親父の工具を使い船の形に削ったり、拳銃を作ったりして、出来上がったおもちゃで遊び、遊ぶ度にそのおもちゃに手が加えられ満足出来る形に変わっていった。
物づくりの減点は多分子供の頃に経験した作る喜びと使う楽しみを知ったからなのだろうが、時には作り始めた事を後悔する場合もある。