Aさんとのプロジェクトを、相手のプライドを気にする事無く正直にこちらの考えを伝えていれば再度の依頼は無かったのだろうが、プライドを保ったまま終わらせた事のよって、Aさんは再依頼も躊躇なく出来たのかもしれない。
受ける条件として、住まいづくりの順序はこちらが決め進める事と
契約条件に従って進めることを条件に家作りを進めるよう納得していただいた。
一階の居住部分から打ち合わせをはじめ、二階からロフトへとプランニングを進め、家に使える予算を決めその予算の中で精一杯の家を造るために、Aさんにはこちらの意見も理解していただき順調に進み、図面も出来予算を出すところまでは問題なく進んだ。
要望も多く、Aさんが希望する予算内では収まるのも難しいと思われたが、とにかく予算を施工業者に出してもらい、それから調整しようと
話し合ったが、予算オーバーした調整でAさんは自分の要望を満たさなければ納得出来なかったのか予算のなかで全てを満たすことを主張し始めた。
「貴方なら出来るはず」と言い張り、「そのため貴方にお願いしたのだから」と引くことをしなかった。
原価で作るということは、100円のものを100円で買うと言う事なので
それ以上は安く買えないと言っても理解してもらえず、予算を縮小するため、最後の手段とし、分離発注の手段を提案し、工務店に依頼せず
大工に全てを任せる提案をし、予算を出してもらった工務店に事情を説明し、こちらの内情も納得していただいた。
方向性も決まり、工務店から出された見積書を組みなおし予算はAさんが納得する金額となり、大工さんと契約書を取り交わしたが、今度はその大工からAさんの仕事は請け負うのが不安だと断りの電話がはいった。
ここまで来て、契約も交わし不安だと言う理由で契約解除をすれば
契約不履行になり、Aさんには通用しないと考え、大工さんを説得し
三者が話し合い、とにかくこのプロジェクトを進めるため、お互い
精一杯のものを作るために進める事を確認し、進める事で話し合いはつき工事は着手された。