よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

文脈と文節-2

2011-03-06 10:21:12 | 住まいづくりの進め方、考え方

とにかく我々日本人は世界的に見ても大人しい人種なのかも知れない。
個人の考えを全面に出さず、建て前論が先行し、周りを気にしながら
周りの人に合わし歩幅を合わせる事をよしとする国なのだろう。

北朝鮮、中国、等々・・後進国と言われる国においては、国が情報を与えず井戸の中に閉じ込め、統制を図ってきたがネット社会の普及により
目覚めはじめた、命をかけ国を変えようとデモが起こり暴動に発展している。

日本を振り返ってみたとき、このような革命的行動が湧きあがったことはなく、一人の勇士が時を変えて来た。
今現代においても日本の意識は変わることなく、出る杭は打たれ
長いものに巻かれ、それを自らが変えていこうとは思わないのかもしれない。

大人しい国であり、信じれば身をまかし、人並みであればそれで良しとする。
ブランド意識が高く、個性を表に出すことを躊躇する。
分からないものは怖いと思い インタ-ネットを使うのは怖いと思っている人も少なくない。

テレビで報道されるネット犯罪を捕え、「ネットは怖い!」と言う人が
この和歌山にも多く存在し、ネットだから信頼できないとなってしまう
のだろう。
あの学校でこんな事件が起きた、だから悪い学校だとレッテルを貼ってしまう。

今回のカンニング事件もいい例で、カンニングをした経験のある人は多く、私も何を隠そう、よくカンニングはした。
今回それをやってのけた青年も、時代背景が違い、手段が違っただけで、それを各メディアがいっせいに取り上げ、報道し警察も学校も
問題を大きくし、20歳の有能な青年を”いけにえ”にしようとしている。

テレビ局も大衆が受ける報道をするのはよくわかるが、問題は
大衆に受ければいいとはならず、報道のモラルも考えなければ
ならないのではないだろうか?

国会は、日本のこの先を真剣に考えず、終始個人攻撃に徹し
隙あらば打って出たい、隙あらば政権を取り戻したいと考え
ているのが実情で、こんなことをやってるから、国家予算を真剣に考えることなく、行き詰れば消費税を上げ、辻褄を合わせる事になるのだろう。

国を書き上げるには、文脈をしっかり持ち、文節の表現をしっかり
考え、ドラマを作り上げなければならない。
しかし、現実は文節ばかりを捕え、文脈を忘れている。