テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

アラン・パーソンズ・プロジェクト

2012-09-19 21:09:02 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
スタジオ・エンジニアでキーボード担当の、アラン・パーソンズとボーカルのエリック・ウールフソンを中心として、数々のセッションメンバーとともに、非常に完成度の高いロック、プログレともAORともつかないアルバムを出し続けた、グループです。APP名義でのアルバムは1976の怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界、から1987のガウディまで10枚で、その後エリックが抜けてからも、アラン・パーソンズ単独名義で人生ゲームやOnAirなど、実験性が高いアルバムをしばらく出していました。
ワタシは、CDの時代になってから、APPのアルバムを買いあさったクチで、何より、それまでアナログレコードでは再生するのに多大な投資(カートリッジからターンテーブルまで)が必要だった重低音がふんだんに入った珍しいポップミュージックで、パワーアンプとスピーカーが重量級であれば、容易く、部屋全体を震わせることができたのでした。
高度なレコーディングによるサウンドの魅力もさることながら、プログレ・ロックとして、静かに聴くもよし、カーステで派手に鳴らすもよし、のウェルバランスのメロディー・リズムが、大層お気に入りでした。もちろん当初は、カーCDなんてまともな製品がなかったので、CDから、ナカミチのデッキで、TDKのMA-Rという重量級カセットテープにダビングして、聴いたものでした。
今でも、カーステのUSB端子に挿してあるメモリの中の大量の音楽に全アルバムが入っていて、もう亡くなってしまったエリックのボーカルをいっしょに口ずさむのですが、よく一緒にクルマに乗ってつるんでいた、当時の連れのこともふんわりと思いだされます。
ちなみに記事を書くにあたって、レコード棚をごそごそしていたら、セッションボーカリストLenny ZakatekのソロアルバムSmall But Hardや、件のMA-Rのテープも出てきました。ようやく動作可能で残っている唯一のウォークマンで、久しぶりにガム電池を充電して聴いてみたら、ヒスノイズはともかく、軽いMP3の音とは違う、潤いのある音が聴けました。たいしたものです。