栗生神社の脇を行く登山道を約2時間で往復できる山で、今の時期はアカヤシオが満開に咲いている情報があり、晴れていれば展望も赤城山や袈裟丸山が良く見渡せてハイキング気分で登れるのだが残念ながら山頂はガスで展望はなかった。花は想像した通りヤシオが満開で幽玄の中に不思議な姿で浮かんで見えた。これもまた一つの絵画であった。
【赤城山の東麓に位置し、葛の葉の形をしているといわれる旧黒保根村。
その中央部に村の中でただ1つ地形図に山名が記載されていたのがこの栗生山である。
山ふところにある栗生神社は新田義貞の四天王、栗生左衛門頼方をまつる村の鎮守で、武運の神として崇拝去れ、また古来火伏せの神としても信仰され毎年4月15日に祭が行われる。境内には、大同2(807)年に植えたと伝えられる杉の大木が茂りおごそかな雰囲気が漂う。寛政2年(1790)年にたてられた本殿は、保護のため上屋がかけられているが、建物全体に見事な彫刻が施され、これを見るだけでも楽しい。
上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より】