感じたこと 第五回
*老年期
老年と言われている時代こそ、人間が熟してもっとも美しく輝くときなのではないで
しょうか。それまでの苦労と経験、人に対するいたわりと慈しみ、そういった大切な
こと全て兼ね備えて、次の時代を担う若い人達に伝えていけるのが老年期の人達
ではないでしょうか。
もちろん、老年期になって輝くような人生を送るためには、若い頃からの準備が必要
です。つまり、人はどんな年令であろうと、一日一日を大切に生きて、自分を磨いて
いく事が大切なのです。そういう生き方をした人だけが深みのある美しい人生の結晶
をつくることが出来るのです。
*幸せの「波長」と「共鳴」
もし、あなたが人生を幸せなものにしたいと願うなら、その方法は一つしかありませ
ん。それは「幸せ」に波長を合わせることです。
世の多くの成功者が異口同音に物事をポジティブにかんがえよ、と言っているのもこ
れでうなずけます。よいことを考えれば良い事が起こってきます。これに対して何事
に対しても悲観的で、悪い事しか頭になければ、きっとあなたを困らせるような出来
事が起こってくるのです。これが「共鳴」です。
自分の境遇を他人と比較し始めたとき、いつの間にか人は不幸せの波動と共鳴してし
まうのかもしれない。
自分の外に幸せを探そうとしている限り、本当の意味でその人は幸せになれないので
はないかと思われます。
しかし、私達は高価な物や、大金を得たことによって幸せになったと錯覚してしまい
ます。それは、仕組まれた価値観だと言ってよいでしょう。
他人より物を持っている、他人よりお金を持っている、広い家に住んでいる。それで
他人よりも偉くなったように感じる。皆さんも心当たりがありませんか?
*幸せ探し
幸せ探しとは、結局のところ自分探し、ではないでしょうか。どこかの場所に落ちて
いるのではなく、自分自身に中にあるはずです。
幼い頃のワクワクすること、生きがいを感じること、つい時間を忘れて夢中になって
しまうこと。きっとそういうものがあったはずです。大人になるにつれて、それらは
引出しの奥深くにしまいこまれ、カギがかけられてしまいます。しまいには、カギさえ
どこに置いたのか忘れてしまうのです.でも、それはなくなった訳ではありません。
その気になればいつでも取り戻す事が出来るのです。魂に忠実にやりたい事を探し
て始めるとき、再びあなたの人生は流れはじめます。
ですから、仕事でも遊びでも恋愛でも、その出発点をあなたの中のワクワクした気持
に置いてみることです。今までそうでなかった人は、きっと人生が変わります。
このように、心の状態が体に影響を与えることは、もはや医学では常識になりつつあ
ります。全身をワクワクする波動に満たすことが、健康に生きる一番の秘訣なのです
ワクワクすることは能力を伸ばすことにつながります。だれでも好きで得意な事は、
ワクワクするからです。
*「長所伸長法」
能力を伸ばすことはコツがいるといいます。そのコツの一つに「長所伸長法」があり
ます。
それは一言で言えば、良いところだけに着目し、それを思う存分伸ばしてあげるとい
うことです。その場合、短所には目を向けないようにするのです。すると誰でも能力
を発揮し、短所もそれにつられて改善されてくるのです。
その人がいちばん好きで得意なことは何か、つまり、その人が「ワクワクすること」
を見つけて、思う存分それをさせてあげることが一番なのです。そうすれば、あらゆ
る面でそのひとの能力は花開いてくるといいます。
運動でも、勉強でも、育ち盛りのお子さんが好きなことをしている時には、励まして
あげましょう。そして、うまくいったらほめてあげることです。
「良く出来たね」という言葉をかければかけるだけ、きっと表情も動きも生き生きと
明るくなり、才能を思う存分伸ばせるはずです。
どんな言葉をかけたら、能力を生き生きと伸ばす事ができるのか、そのことを端的
に教えてくれるのが水の結晶です。
「しなさい」「ばかやろう」いちばんの禁句は「だめだね」でしょう。これらの言葉を
あなたの辞書から削除してください。
そのかわり「ありがとう」「しようね」「好きだよ」「きれいだよ」「よくできたね」。
なるべくこういった美しい暖かい言葉を投げかけてあげるようにしましょう。
おだやかで、優しい気持ちにさせてくれます。そうしたとき誰しもが充分持っている
能力才能を発揮して、いきいきと物事に取組むことが出来るのです。
一度失敗しても、再び注目を浴びたり、声をかけられたりすることで蘇生すると言わ
れています。
たとえば、病気です。病気は活性酸素によって起こる酸化が、そもそもの原因です。
健全で前向きな心を保っていれば、どんな病気でも回復するということを意味してい
ます。
第六章に続く