感じたこと 第六回
*言葉・思いの波動
言葉を事由に使いこなせるのは、人間だけです。そのことは、とりもなおさず宇宙に存在
する全てのものに波長を合わせられるということでもあります。さらに波動は、瞬時に伝
わります。言葉や思いも、発した瞬間にどんな場所にも飛んでいくのです。
私達は、時折「虫の知らせ」とか「偶然の一致」ということを体験します。身内や、ごく
親しい人が遠い場所で亡くなったときに、なぜかその人の夢を見たりします。ふと、ある
友人のことを思い出したとたんに、その友人から電話が鳴ったなど、皆さんにも経験があ
るかもしれません。 私はちょくちょくあります。不思議です。
こういったこともまた、思いという波動のなせる技なのです。
*不幸とは幸せになるまでの道のりのこと
「禍福はあざなえる縄のごとし」と言います。すべてがうまくゆく山の時期もあれば、何
をしてもうまくゆかない谷の時期もあるのです。それが波というものです。波は上下運動
を繰り返すがゆえに流れていくのです。
人生だって同じです。でも多くの人は谷をさけて山ばかり来るように願っています。なん
て不自然なことでしょう。それでは波はできません。前に向かって流れていくことは出来
ないのです。
幸せ(あるいは幸せとされていること)には必ずその裏側があります。
恋愛をしたら、毎日がワクワクと楽しく嬉しいことでしょう。でも、その一方でデートの
場所や、お金、あるいは時間のやりくりなど苦労することや、我慢しなくてはならないこ
とも沢山あります。高級車を買っても、いつまでも幸福感にひたっている訳にはいきませ
ん。走るたびにキズがつくのではとヒヤヒヤします。メンテナンスも大変です。
コインの表だけをとる事は出来ません。幸せになるのも覚悟が必要なのです。
それは、三次元の世界(すなわち、陰と陽がある世界)に住んでいる者の宿命と言ったら
少し大げさでしょうか。
*人間が幸福を求めて生きるのは何故でしょう
人間が無限に幸せを求めるのはなぜでしょう。それは、人間が「無限の存在」とつながり
をもっているからなのです。しかし、多くの人間は、ここで大きな過ちを犯してしまいます。
富や名声、あるいは一時的な快楽など、有限でたえず移り変わるものに幸せの基準を
置いてしまうからです。
莫大な財産を持っている億万長者でさえ、それにあきたらず、またお金を求め続ける人が
います。そういうことはどれだけ続けても幸せにはなれません。なぜなら、お金、富とい
った有限の物の中に無限の幸せを求めているからです。無限の存在と一体にならない限
り、本当の幸せはありません。それには、意識を高めるしかないのです。
目に見える世界のものは有限です。あるいは「諸行無常」という言葉のとうり、いつかは
消えてなくなるものです。そういうものに幸せを求めている限り、心が満たされることは
ありません。
そうは言っても、欲望を捨てるのはなかなか難しい事です。適度な欲望は、人間を向上さ
せる上で必要ですし、それがあったからこそ人類はここまで文化を発展させる事が出来た
のです。
人間は、その奴隷になってしまうことです。現代文明は欲望をかきたてることで成り立っ
ています。そんな中にどっぷり浸かっていると、欲望が新たな欲望を生み、どこまで行っ
ても満足できないという無限地獄に陥ってしまいます。
欲望から成り立っている社会の中では、幸せは見つけづらいのです。
いまの社会で、私達が取り戻さなければならないものは、何なのでしょう。
*幸せの秘訣
それは、「感謝の心」です。感謝に条件はいりません。いま生きていること、何の不自由
なく体を動かせることだって本当は感謝しなくてはいけないのです。
人に愛を与え、人から愛を受けたら素直に「ありがとう」を言いえる。どんな時でも心か
らの幸福感を味わえるのは、そういう人なのです。
「愛と感謝」に心の波長を合わせるとき、一滴の幸せのしずくが心に落ちて、あなたの体
いっぱいに広がっていきます。その時あなたは幸せの波長とつながります。そうすれば、
現実の生活でも幸せなことがたくさん起こってくるようになるでしょう。
それは、この瞬間、いまいる場所で幸せになることが出来る秘訣なのです。
第七章に続く
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