パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

「神の舌」最終回の展開予想と感想

2016-09-03 21:38:11 | ミステリドラマ批評

もう秋、そろそろ連ドラも最終回を迎える季節で「神の舌をもつ男」

私はこのドラマ堤演出ということで見始めたが「トリックの二番煎じ」「トリックの時にシュールで笑えたギャグがほとんど笑えない」など 結構期待はずれという評価をした…堤氏のセンス・また脚本がもう時代に合わないのかなと正直思ったけど。何となく毎回録画して見た。カルイ感じで見られるから。

ただこのドラマ、豪華なキャスト陣は、目を引くし、向井理はやはり上手い。蘭丸というキャラに気持ち悪いくらい(笑)なりきった。向井理はただのイケメン俳優じゃなく、実力派だから私は好き。あと佐藤二郎さんね、この方は、とても切ないんだな~。アドリブっぽい台詞回しなのだが、向井理と対をなすようなキャラ。「寛治」の宮沢賢治の詩を朗読する渋さが、ドラマに不思議な重みを加えたし。


 

謎の温泉芸者「ミヤビ」を追いかけての3人旅だが、視聴率が苦戦したからか、このミヤビの正体が思いのほか、早い段階で明らかになった。ミヤビには、これまた豪華なキャスティング、女優広末涼子が参上。文句なく美しく謎めいた薄幸の芸者ミヤビは、行く先々で蘭丸達を翻弄するが…。

私は正直、このミヤビ物語は余計じゃないかと思った。このミヤビ抜きでも、1話完結のミステリとして十分成り立つの。そしたらもっとすっきりした展開・脚本になってたと思うなぁ。ただミヤビ探しから、旅が始まるので、難しいとこ。ラスト2話くらいで登場しても良かったなと思うけど。


 

では9話目の感想。来週最終回ということで、9話目から考えられる犯人の予想をしてみよう。この回は、松本清張原作「天城越え」のオマージュになっている。ということは温泉芸者のミヤビが犯人ではない。ミヤビが犯人だと証言した中学生が嘘の証言をしていたことになる。ミヤビはそれを知って、あえて自分が罪を被ったのだ。で犯人は誰か?中学生がかばう人物なら、父親か母親のどちらか。キャスティングの重要度から考える(笑)と母親という線かと思う。または、中学生自身が犯人かもしれない。

色んなキャラ、今回は最後蘭丸パパまで登場させたけれど、う~んこれも不要かも。

ドラマの中でいろんなミステリのオマージュを見せたのは面白いけど、それ自体やりつくされた感じがあるので…今さらという感じが。また例えば見終わった後で「今回は、あのミステリのオマージュだったんだな」とさりげなく思わせるのと、見始める前に「今回はあのミステリのオマージュですよ!」と言われるのとどちらが面白いだろうか?

「神の舌」が残念なのは、「これから面白いミステリやるから見てね!」みたいな無駄な力み、気合が入りすぎた部分。それがダサい感じがするのだ。TBS金ドラ10時だから、制作者側もそうなるのかな。

Comment