前回「犬伏」も素晴らし~と思ったが、今回も眠いのを我慢して見ておいて良かった!真田丸ファンとしては★5つ回の連続でした。
今回の見せ場は3つ。定番の小松姫のエピソードからスタート。これは意外にあっさり描いたなという感じ。その理由は、次に真田家と徳川、兄との城をめぐる攻防、最後の上田城の勝利と関ケ原西軍の敗北までが、怒涛の濃い展開だったためかな。真田家の上田城攻めを、はっきりドラマで見たのは私は初めて。相変わらず安定の分かりやすさで、勉強になった気分。
この三谷真田丸、これまでの戦国ドラマと違い、丁寧に見せてきた歴史的事件・エピを思いっきり省くという特徴がある。その思いっきり省く良さが最大限に生かされた回だと思う、関ケ原の合戦シーンを描かないことが、逆に物語の面白さに通じた、さすが三谷脚本だと感心しちゃう。映画や舞台と違い、時間を積み重ねてきた部分での見せ方、うまいなぁ。ブレないのがいい。
「勝負」真田パパと本田ジィジの知恵比べ的な見せ方。パパの「信之とは戦いたくないなぁ」とつぶやく姿。こういったゆとりあるシーンも パパ・秀忠・それぞれの布陣でいいテンポで作ってあるし。
キャスティングも抜群にハマっていたから、もう治部&刑部が見られないのは個人的に残念で寂しいなぁ。直江&上杉殿コンビもみられなくなっちうのかなぁ。星野君の秀忠も予想以上にいい味出していた、どの俳優さんも、持ち味を100%出していくから見応えある。それから真田兄の大泉さんは、それまでコメディ要素のある俳優さんで、イケメンとかあまり思ったことなかった(笑)けど、前回「犬伏」からカッコよくなってしまった、今回もとてもイイ男、カッコよさに磨きがかかった、真田兄の演技は映画「清須会議」を超えるものかもしれない。