小林麻央さんのブログを読んだ人から感想を聞かれることが多い。あれどう思うとか、読んだ?とか。
私はブログは毎日読んでいないが、ネットニュースで定期的に配信されるので、それは目を通す。骨転移の告白が、読んでいる人に衝撃を与えたようで、それ以降聞かれることが多くなった。
たぶんこの病気を経験した人としていない人では、麻央さんのブログの捉え方が違うだろう。
経験していない人は可哀想だなとか、もう助からないのかなとかそういう感想だと思う。麻央ちゃんは立派だな…とか。
私は、麻央ちゃんはもう諦念というのかな、そういう覚悟があるし、それがないと書けないような内容だなと思った。諦念という言葉が適切なのかどうかわからないけれど。
当初、静かに生活させてほしいと夫である海老蔵がマスコミに訴えたのにも関わらず、麻央の様子を撮影しようとマスコミが自宅に殺到したらしいが、彼女がブログを始めたのもここに原因があるのでは?と思う。
隠れていればいるほど、周りが騒ぐ。幼い子供のいる麻央さんにとって、それは、どれほど辛く耐え難いことだったか。病気の体で普段の日常生活を送るだけでも、ストレスフルなのに…。家族のことを考えると耐え難いことだと思う。
だったら家族のためを思い、あえて自分がブログを書くことで、この世間の好奇心のようなものと戦っているような気がしてならない。
私はブログを書いているが、正直乳がんのことは書こうかどうしようか迷った。また、書いた後も、なるだけネガティブなことばかり書かないように(一応)考えた。麻央さんのブログは、ポジィティブだけれど、こういうものを書き続けなきゃいけないのかなと思うと、可哀想になる。頑張っている姿は人を感動させるし、多くの励ましのコメント、あるいは他の患者の勇気になるかもしれないが、そのために麻央さん自身の心を削っていないかな…と思うと。
麻央さん自身がブログを好きで書いているなら、それでいいけれど。でもうかつにネガティブな感情も吐き出せないブログは大変な神経を使うような気がする。早く騒動が収まること、そして麻央さんが治療に専念できる状態でありますように。