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『更級日記』を書いたのは「私」すがわらのたかすえの娘です。
「私」の父、菅原孝標は菅原道真の玄孫(げんそん、やしゃご)です。
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たのめしを なおやまつべき しもがれし うめをもはるは わすれざりけり
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継母けいぼだった人が、父と別れて、この家を去ることになった。彼女は愛情をもって私に接してくれ、私も長年この人に慣れ親しんできた。宮仕えの経験があり、教養もゆたかで、私を物語の世界に近づけてくれたのも、この継母の影響である。
その年も暮れて、新しい年を迎えた。梅の蕾が膨らみ、やがて花をつけはじめた。私は継母がいつ来てくれるのかと毎日待ち続けた。しかし、満開になっても、来てくれないばかりか、何の音沙汰もない。思いあまった私は、梅の花を一枝折り、それに歌を結びつけて継母に送った。
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How long should I wait? Even the plum blossoms withered by winter frost never forgot to bloom when the spring season came round.
blossomブラッサム花 witherウイザしおれる 枯れる bloomブルーム咲く
How long should I wait? いつまで待たなきゃならないの
Even the plum blossoms この梅の花だって
Withered by winter frost 冬の霜で萎れた
Never forgot to bloom 忘れないで花を咲かせてくれたのに
When the spring season came round 春の季節が巡ってきたら
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立春直後から次々と襲ってくる最強寒波ですが、
雪は恐ろしくもあり、美しくもあります。(ゆ~)
初めに歌があって、その読みがあって、それから状況が説明されて、そして英文一文ごとにその訳。このように読んでくると少しずつ理解が深まります。
コメントありがとうございます。
たくさんに褒めていただき、遣り甲斐があります。
日本の現状を憂いておられるたくさんのブログには、私もまったく同感で、日本を貶めようと企んでいる輩に怒りを覚えています。
彼等や、日本に「来るど」外国人は日本の古典を読んで、日本の心の文化を知って欲しいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。(ゆ~)