◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン最終日(28日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd(パー72)
硬く締まったグリーンに、4日間で一番の強風が吹いた最終日。難コンディションの中、タイガー・ウッズと同組で回った松山英樹は、4バーディ、1ボギーの「69」とこの日のベストスコアタイをマークし、通算5アンダーで終了。12位へと順位を上げて4日間を締めくくった。
「フェアウェイには5回しか行っていないけど、内容的にはきのうより断然良かった」と納得の表情を浮かべた松山。感触はまだ日替わりながら、前日ラウンド後の練習では「このまま朝まで打ち続けたい」とつぶやくポイントもつかんでいた。これまで頻発していた大きく右に出るミスが減り、この日はやや左へのミスが増えた。
インスタートの裏街道にもかかわらず、ウッズとのペアリングは朝から多くのギャラリーに囲まれた。出だしの10番は「かなり強かった」という6mのパットが、カップ奧に当たって入る「ラッキー」なバーディ発進。ティショットを左ラフに曲げた12番は、前方の木を避ける低くスライスさせた球でグリーンをとらえて、8mを沈めてバーディとした。
「これだけ下の順位で回っていると、あまりプレッシャーというのはないけれど、きょうはタイガーと一緒でギャラリーがたくさんいる中でできたのは大きかった」と、高い集中力を保ち続けた。この日のストローク・ゲインド・パッティングは「4.163」で、3日間(ノースコースはデータなし)合計も「6.119」。「いまのパッティングを固めていきたい」とうなずいた。
その一方、この一週間を振り返ると「やっぱりショットが不安定だったという印象がある」と認めざるを得ない。それでも「曲がっていたけど、きょうが一番今後につながりそうだと感じられた。あすになったらなくなっているかもしれないけど(苦笑)、ちょっと楽しみなことが増えた」と、ポジティブな感触を手に残してアリゾナへと向かう。
「3連覇が懸かっているけど、そこまでのレベルには行っていないので月、火、水と戻していきたい」と、次週は前年優勝者として迎える「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」が待っている。(カリフォルニア州サンディエゴ/今岡涼太)
以上、GDOニュース
最終日、ウッズと一緒に回ってベストスコアだったということは収穫でした。
これから、巻き返してほしいものです。