◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン事前情報(24日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd ノースコース7258yd
もはや、開幕前に何本ものクラブを試打する姿は松山英樹の日常だ。なかでも、頻繁な調整を続けているのが1W。現在、エースとして使っているのはキャロウェイゴルフの「グレートビッグバーサ」だが、今週はテーラーメイドの「M3」や、コブラの「KING F8」「KING F8+」を、シャフトをカチャカチャと入れ替えながら打ち込んだ。
住友ゴム工業(スリクソン)のツアー部門を統括する安達利也氏は、そんな姿を見守りながら「松山プロといわず、PGAツアーの選手たちが問題なく使ってくれるものを作るのが最大のミッション」と、優勝した2016年の「日本オープン」以降、めっきり松山のキャディバッグに入ることのなくなった同社ウッド類について言及した。
歴史的に見ても、1Wをはじめとした日本製のウッド類が海外ツアーで成功した事例は多くない。「たぶん、ミズノの300Sくらいじゃないでしょうか」と安達氏は言う。日本人と欧米人では体格が違う。「日本人」→「欧米人」→「世界トップ」と、クラブの平均スペックは順にハードになっていく。そのニーズの開きが製品開発に影響し、トップレベルで海外メーカーの後塵を拝している一因ではないかと推察する。
住友ゴム工業は今年から、レップと呼ばれるプロ担当に加えて、クラブ開発担当者をツアー会場に送り込んでいる。選手とのコミュニケーションを密にして、フィードバックのスピードを上げ、いち早く世界で通用するクラブを作り上げることが目的だ。
タイガー・ウッズはトーリーパインズのノースコースを「ツアーで最もフェアウェイに打つのが難しいコースの1つ」と評している。パワーと繊細さが求められる競技で、手に馴染むクラブを欲する松山の気持ちは理解できる。だが、最高の1本を求める気持ちは、けっして選手だけのものではない。(カリフォルニア州サンディエゴ/今岡涼太)
以上、GDOニュース
松山がスリクソンのドライバーを使用すると売上が大きく変わると思われるが、どうなんでしょう。
日本メーカーのドライバーが世界のメジャーになってほしいものです。