はなな

二度目の冬眠から覚めました。投稿も復活します。
日本画、水墨画、本、散歩、旅行など自分用の乱文備忘録です。

●2017年の美術展トップ5

2017-12-30 | Art

皆様にならい、今年の美術展トップ10をと思いましたが、全部良くて、絞れないタチでして。特に良かったものを拾ってみます。

今年は、「人類はなぜ絵を描くのか?」「なぜ飾りを施すのか?」と、そもそもそこから考えてしまう展覧会が多かった気がします。

アボリジニの「ワンロード展」(市川湖畔美術館)、國學院博物館の火焔土器、ラスコーの壁画展から始まり、その流れで、「子供は誰でも芸術家だ、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」(芸大美術館)、「流山おおたかの森バリアフリーアート展」、「アンデス展」とつながりました。これは来年も続く、myテーマです。

 

それ以外ではー
○岩佐又兵衛を、MOA美術館や出光美術館や東博で見られたこと

◯変わりもん揃いの江戸の絵師は好きなので、「河鍋暁斎展」、安村敏信先生監修の我孫子の「北斎展」と板橋美術館の「江戸の花鳥画」展、「浅草伝法院の大絵馬」、と見もの揃いだった。

◯水墨でも、「狩野元信展」、永青文庫の「長谷川等伯天授庵障壁画」、「海北友松展」(京都)、「国宝展」(京都)で雪舟をまとめて見られたりと、満足感に満たされた。

◯東博の東洋館で中国絵画に開眼した年だったところへ、泉屋博古館と静嘉堂文庫の明清絵画展があり。台湾の故宮博物院に行くのが目下の夢。

◯彩色の日本画では、富山での「石崎光瑤展」が素晴らしかった。奄美では田中一村美術館の再訪もいい思い出。富山も奄美も、自然や町並み自体もアートなのですね。来年の岡田美術館の田中一村展が楽しみ。

◯海外では、バベルの塔展、ボストン美術館展は良かった。タラ夫に会いたいな〜。ミュシャ、ジャコメッティも良かった。

海外の貸し出し展は最近ますます、相手美術館に信頼される学芸員さんの熱意や構成の良さや、知ってほしいという思いで貸し出してくれる相手美術館の思いが伝わる展覧会が多くなってきたように感じます。海外の美術館にももちろんとっても行ってみたいのですが、日本の展覧会として見るのも価値あるなと思ったりします。


米欧以外のアートでは、カンボジアの「ソピアップ・ピッチ展」、メキシコでは「ディエゴリベラの時代展」も良かった。

その他、戸嶋靖昌展、椿貞雄展、不染鉄展と、ちょっとマイナーな人の回顧展が見応えあり。

こうして見るとトップ5は、
狩野元信展
海北友松展
石崎光瑤展
ディエゴリベラの時代展
ラスコー展
+いつでも素晴らしいのは東京国立博物館でした。

マイベスト一枚は、ソピアップ・ピッチでした〜。