いけばな×百段階段2019(2019.9.20~11.13)
東京都目黒区、目黒雅叙園で開催された、華道45流派が集う花の祭典に行ってきました。
昭和10年に建築された100段階段と趣のある数々の部屋に伝統的な立花(りっか)~自由花が飾られていました。
いけばな発展の歴史が、紹介されていましたので書きますね。
立花:座敷飾り花として、木は山を草は水の象徴として1瓶の中に自然の景観美、さらに、森羅万象を表したいけばな。
なげ入れ・瓶花(へいか):江戸時代、口の狭い・背の高い器など、自然調で形の定められない飾り花に始まり、
茶の湯に受け継がれ、生活の中に取り入れられたいけばな。
生花(せいか・しょうか):江戸中期:中国の思想「天地人三才」を取り入れ、基本的に三つの役枝から構成され
人と自然調和を求める精神が盛り込まれたいけばな。(格花・流儀花)
盛り花:明治中期~、水盤・口の広い器に花を盛るようにしたいけばな。(剣山は、明治末期に考案)
自由花:大正時代~、近代意識にもとづいた、花材・器・空間・寸法・思想の制約を受けない創造的ないけばな。
いけばなは、供花から始まり、公家社会で行事ごとに、花を瓶にたて観賞する習わしとなり、
四季に富んだ日本独特の風土と相まって、「いけばな」と言う生活芸術へと発展していったようです。
時代・生活様式が変われど、花を愛でる美意識を持ち続けたいですね。
おまけ:目黒雅叙園・百段階段と呼ばれながらも、実は、99段で止めてあります。
奇数は、縁起の佳い数字である事と100と言う完璧な数字で終わることなく、末永く続くことを願い
未完の美学から、99段数になったそうですよ。
どうぞ、よい週末をお過ごしください。