当ブログでは波束の収縮問題が擬似問題であることを様々な角度から指摘してきました。
今回は、測定誤差という観点から波束の収縮問題を議論することが如何に無意味なものであることを指摘します。
光子や電子の大きさは0です。
0の大きさの量子の真の位置を有限の大きさをもつ検出器で測定することは不可能です。
検出器には検出精度があるため検出面に到達した無限個の位置をそのまま測定値として示すことは出来ません。
検出面の多数の異なる位置に到達した量子に対して検出器は同じ測定値を示すだけです。
このことは、検出器の測定値は検出面に到達した個々の量子の位置を正しく反映していないことを意味します。
量子の大きさが0であることを考慮すると、量子が検出面に到達した位置を検出器が正しく示す確率は0です。
従って、検出器は常に同じ偽の位置を示していることが分かります。
量子力学では、波動関数がこの偽の位置に対応する波束に収縮する過程がシュレーディンガー方程式で説明できないことを議論しているのです。
これが波束の収縮問題の正体です。
このような空虚な議論に一体どのような物理的意味があるのでしょうか!
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