自称米子のプロモデラー

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幻のブルドーザー戦車の製作 その十七

2024-02-07 08:52:36 | 模型

連日アップの「幻のブルドーザー戦車」ですが、戦車本体の仕上げに入ります。

松の木の着々と製作が進んでいます。

家族全員で内職仕事みたいに黙々と製作して、ここまできました。

まだ地面には刺しているだけで全体のボリュームを見ています。

まだまだ足りません。

全部で18本の松の木と杉の木2本、低木無数作ります。

戦車の足回りも塗り分けます。

この写真のように転輪の周りにはゴムが巻かれていたので黒く塗りわけます。

車体の上の方にピンが突き出ていますが、これでキャタピラのたるみを表現します。

 

樹木や細かい塗り分けは置いといて、キャタピラの仕上げですが、ファインモールドらしからぬキットの不具合が出ました。

このキャタピラなのですが、ポリキャタピラが、ランナーの形に合わせて左右にグニャグニャになってました。

この個体だけなのかとおもいきや、もう一台の方も同じ形に整形されていて、まっすぐになりませんでした。

なので、銅線で引っ張って矯正しています。

これを車体に取り付けると、銅線が結構目立つので、これを使いました。

タミヤから発売の塗料なのですが、水性塗料の中にセラミックの細かい粉が混ぜて有り、ドロのような立体的な盛り上げ塗装ができます。

それを銅線で補修したキャタピラに塗りつけます。

キャタピラのくぼみに泥が詰まった感じになりました。

これを全体に施して、

足回りの汚しにしました。

次に、車体全体の汚しです。

使ったのはタミヤのエナメル塗料のつや消し黒を溶剤でシャバシャバに薄めて車体の継ぎ目、くぼみ部分等、機械油が染み出そうな部分に塗ります。

シャバシャバに薄めたエナメル塗料は、毛細管現象で、勝手に溝などに染みこんで行きます。

下地にラッカーで塗装しているので、汚しすぎたと思ったらエナメル専用の溶剤で拭き取れます。

塗って、拭きとって、微調整をします。

足回りも同じく仕上げます。

香取の大地は黒い火山灰ですので、かなり足回りも黒っぽく汚れます。

それに、「丹羽さん」が言われてましたが、車内はかなり油で汚れていたそうです。

野菜等買い出しにこの戦車で行って、野菜を戦車に積み込んで帰ると、野菜が油でまみれて油臭い料理になったそうです。

それほど汚れていたようです。

上の写真は高座型の戦車ですが、同じ仕上げをもう一台の低座型にも施します。

次に、車体に書き込まれた「協同建設」と言う文字ですが、これもエナメル塗料のつや消し白を使います。

この白は薄めずそのまま塗ります。

実物大の文字を手本に、車体に面相筆で手書きします。

実物の車体では「建設」の「設」の文字が消えかかっています。

これは運転手が戦車に昇り降りする際、足で踏んでいるからだそうです。

ちょうどそこに手すりがあるし、キャタピラに足をかけて、ちょうど「設」の文字の部分を踏んづける事になるようです。

それで文字が剥がれてきていたようです。

書体もこの当時の書体(隷書体?)だと思います。

書き込みに失敗してもエナメルの溶剤で消して、またもう一度チャレンジで、気に入った所まで修正して書き込みます。

こんな感じになりました。

全面の衝立のような部分のハッチからかなり油が染み出て流れているのが印象的です。

やはり車体自体が油でかなり汚れていたのだと思います。

上の写真は多分、北海道の「中山組」の使用していた物と思いますが、これってダークイエロー??

モノクロ写真にしても色が黒すぎる。

米子ガイナックスでも担当の方と話ししたのですが、これを運転していた「丹羽さん」が、黄土色って言ってたので、そうなのか?と思っていましたが、後に色が違っていたのが分かりました。

確かに、丹羽さんが運転していた低座型は黄土色だったそうですが、こちらの高座型は「緑」だったと言う証言が出てきました。

もう、汚しや社名まで入れて、戦車自体は完成しているのに、さ〜どうしよう。

この続きは次回に!