幻のブルドーザー戦車の製作も終わりました。
次に何をアップしようかと考えましたが、来月の3月7日〜11日まで、私が講師をしているChukaiコムコムスクエア作品展が有るので、そこに展示する物の製作過程をアップしようと思います。
製作するのは「河童」です。
河童といえば身長が120センチ位で、子供のような体型、体が緑色で頭に皿があり、くちばしの有る顔、手足に水かきが有り、いたずら好きと言うイメージでしょうか?
ですが、私が作る「河童」は、言ってみれば「ショッカーの怪人」的な物になります。
この作品は地元のお菓子メーカーが主催した「悠久の米子城」と言う地元の城をテーマにした作品展が有り、それの工芸部門で出品したものです。
有難いことに「最優秀賞」を頂きましたが、このイベントはもう行われないようです。
次に出品する作品も考えていたのですが、お菓子メーカーのギャラリーが閉鎖されてしまいました。
残念です。
ということが有りましたが、コムコムスクエアの作品展で展示しますので、お時間の有る方は来月3月7日からの展示を御覧ください。
米子市高島屋5階の特設会場で開催されます。
私の講座の生徒さんの作品も展示します。
「戦車のジオラマ」ですが、初めてエアーブラシを使い、初めてフィギュアの塗装をしたと言う方の作品ですが、とても初めての方が作ったものとは思えない作品に仕上がりました。
是非御覧ください。
肝心な私の作品ですが、製作方法はいつもと同じ、スタイロフォームに粘土仕上げです。
この作品を作り始めた頃、いつも使っている「スーパースカルピー」が異常なほど値上がりして大きな作品に使うと数万円の材料費がかかることになりましたので、何か代用品が無いか探した所、一個350円の「ウッディー粘土」を見つけました。
この粘土も今現在400円ほどになっていますが、それでも安いです。
先ず、スタイロフォームの50ミリを買ってきて、真っすぐ立っている「河童」を描きます。
それを熱線で切り出して各関節をバラバラにしてポーズを付けます。
発泡スチロール接着剤と長いビスを使ってポーズを仮組みします。
こんな状態です。
なんだか「スパイダーマン」のようですが、これが段々「河童」に近づいて行きます。
ちょっと派手なポーズにしたかったので、この様な姿にしました。
「悠久の米子城」と言うテーマにそった作品なのですが、なんで河童?と思われると思います。
その訳は、米子城の外堀には河童が住んでいたと言ういわれが有ったので、城の石垣にしがみついた河童のフィギュアを作ったら面白いのでは?と単純な考えでした。
ただ、しがみついたのではなく、ちょっと戦闘的なアクションにしました。
全体のバランスを考え、石垣にぶら下がるようなポーズにし、右手には武器を持たせることにしました。
顔は烏天狗のような大きなくちばしと、頭の皿と言うか頭蓋骨の様なディティールでオリジナルの河童にしました。
通常の河童のイメージとは全く違う物にしたかったので、あえて河童のイメージと程遠いデザインにしました。
これを石垣のパネルにあてがってみると、
こんなイメージです。
フィギュア本体に、「ウッディー粘土」を薄く塗りつけて、
この様なマッチョな怪人っぽいスタイルにしました。
もうこれで河童ではありませんね。
どちらかと言うと、「アマゾンの半魚人」ですね。
いろんなデザイン要素を含んで製作してゆきます。
続く!