今日は珍しくいい天気です。
風もなく、太陽が照っています。
震災や事故が有ったとは思えない穏やかな日です。
そんなさなか、「朽ちたダグラム」の製作記事です。
今日は手の指を製作します。
指はキットの大きさで、約3ミリの丸棒状態です。
この写真では右手の指はまだ付いていません。
左の指はキットの開いた手ですが、面倒な方はこのままでも良いかも知れませんが、キットのままではまっすぐに指が伸びていて、何の感情も感じられないので、少し表情を付けたいと思います。
左手は、ある程度地面の土に埋もれた状態にするので、形状があまり分からないかも知れませんが、やるとやらないとではだいぶイメージが変わります。
こだわる方は左右の手を同じ加工をされると良いと思います。
先ず、指の素材として使うのは動力パイプで使用したビニール被服の電線です。
この電線を縦にカッターで切り込み、中の銅線をニッパでカットして取り出します。
ビニールの被服のみ使用するからです。
このビニール被服は指の長さにカットします。
銅線の無くなったビニールの被服に、2ミリのアルミ線を差し込み、瞬間接着剤で固定します。
アルミ線が指の芯になります。
指の関節部分に当る所に切り込みを入れます。
アルミ線が有るので切断できませんが、それでかまいません。
切り込みを入れるだけです。
カッターを当ててコロコロ転がします。
切り込みが一周はいったら、指の形状に曲げてやります。
結構硬いのでペンチの様な物で曲げます。
こんな風に関節部分が隙間が出来てロボットらしくなります。
指の先端は瞬間接着剤をしみ込ませて、ヤスリで丸く削り出します。
ちょっとビニールがささくれ立ちますが、ニッパーでカットして整えます。
キットの手の指部分はカットして、電線で作った指を瞬間接着剤で接着して行きます。
接着してから指の曲がり具合をペンチ等で挟んで曲げてやります。
裏側から見ると、
こんな状態です。
裏側にはビニールの被服が有りませんが、見えないのでこのままで大丈夫です。
指を取り付ける部分に肉厚が無いので1ミリのプラ板を貼付け、それに2ミリの穴を開けて指のアルミ線を差し込み、接着します。
右手も、
同じ加工をします。
右手は特に力が抜けた感じにする為、
小指側を大きく曲げ、人差し指側を軽く曲げます。
そうすると、人間の手の様な自然な曲がり方に見えます。
まだ左手は腕にくっついていませんが、全体のイメージは分かると思います。
ここまでかなり面倒な加工が続きましたが、まだまだ面倒な作業が続きます。
次は、細かいメンテナンスハッチが歪んで開きかけている感じとか、全体のダメージ加工のため、モーターツールで表面を荒らして行きます。
ここからは「こんなにひどい事していいのか?」と、心配になりそうな作業になります。
続く!