自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

1/3キャラクターフィギュア製作 パート4

2024-05-26 09:19:09 | 模型

今日も朝から良い天気です。

でももうじき梅雨に入るでしょう。

山陰の梅雨は湿度が半端ないので革製品などカビが生えやすいので注意です。

特に銃のホルスター等、昔買った本革製のホルスターが心配です。

最近のホルスターは、カイデックと言う樹脂の物が多く、カビの心配は有りませんが、樹脂にヒビが入る可能性があるようです。

色々嫌な季節がもうじき来ます。

そんな事より、フィギュアの製作ですが、体の方がだいぶ形になってきたので、顔の製作に入ります。

目の部分ですが、人の黒目部分は直径12ミリだそうです。

なので、フィギュアの縮尺である1/3だと黒目部分は4ミリになります。

この黒目はアクリルの5ミリ透明棒を削ってレンズ状にして作りました。

極小のコンタクトレンズの様な物です。

これを目の部分に穴を彫って埋め込みます。

黒目部分は裏面から塗装して虹彩、瞳孔を描きます。

次に、ベースを作ります。

ベースはいつものスタイロフォームです。

50ミリのものを30センチ角に切り出してその上に2ミリのアクリル板を貼り付けます。

貼り付けは発泡スチロール用の接着剤で大丈夫です。

両面に塗って、ちょっと乾燥させてから、スタイロとアクリルを貼り合わせます。

アクリル表面にはアクリルカッターで床タイルの様な筋彫りをします。

床のタイルは30センチ角の物が一般的なので、10センチ角でマス状に筋彫りします。

これは物語の舞台が、学校の保健室なので、その床を再現しています。

塗装をし、エナメルの艶消し黒で少し汚しを入れました。

側面は粘土ヘラで掻きむしってコンクリートの破損した感じにしました。

フィギュアを立たせるため足の裏には5ミリのアルミ棒を差し込める様にしました。

このアルミ棒は念のため付けます。

本来、この様な棒を付けなくても平らな面にフィギュアを置けば自然に立つくらいにしないと、どこかバランスが悪いと言う事になります。

展示することを考えて、倒れない様にベースに固定できる様にしますが、本来は必要のない物なんですけどね。

両手もエポキシパテを盛って削り磨き上げて、白のサーフェーサーを吹いてあります。

肌の色を発色させるため、白サフにしました。

顔は細かい部分の仕上がりを確認するため、グレーのサフを吹きました。

グレーだと仕上がりの悪い部分がわかりやすいのですが、白だとわかりにくくなります。

吹いては磨きの繰り返しで表面を綺麗にします。

首の接続部分もエポキシパテで繋ぎ目を消します。

ここからまたサフ吹きして磨きます。

いきなりですが、顔が仕上がっています。

塗装にはタミヤのアクリルを使いました。

眼球は黒目部分のアクリルレンズの裏面から瞳孔、虹彩を描き、白目部分を塗ってから埋め込みます。

接着は発泡スチロール用接着剤を使用します。

発泡スチロール用接着剤は透明度が高く、透明パーツどうしを貼り付けても接着剤の跡が分かりにくいので透明な物を接着するのに適しています。

髪の毛は今回ドール用のウイッグを使いました。

頭部の大きさから種類を選び、注文すると送られてくるのでそれを被せています。

長さがかなり長いので、

三つ編みにしてからカットします。

靴下を自着製ガーゼで作りました。

このガーゼは粘着剤が付いているので足に張り付いてくれます。

両手もエアーブラシで塗装しました。

この後、髪の毛を三つ編みにします。

これが意外なほど難しかった。

小さくて軽いので、引っ張りながら捻ってゆく事が出来ず、頭部を花瓶に突っ込んで足で押さえて髪の毛を三つ編みにしました。

その工程は写真に撮っていないので、お見せできません。

次回、いきなり完成しています。

どんな感じになったかは次回にアップします。

続く!

 


1/3キャラクターフィギュア製作 パート3

2024-05-25 13:42:21 | 模型

今日は暑くもなく寒くもなくとても良い天気になりました。

屋根の上のソーラーパネルもかなり発電してくれています。

今年も、かなり猛暑の様なので、クーラーの使用頻度が多くなりますが、ソーラー発電のおかげで昼間はクーラーつけ放題です。

電気代が一万円ならないのが助かります。

今の時期、湿度だけ注意しておけば接着剤の乾燥や、粘土の乾燥、塗料の仕上がりなど一番良い季節かもしれません。

本来なら何か製作しないと行けませんが、仕事の方が忙しく、しかもかみさんの膝手術後のリハビリ等に運転手しなければならなかったり、結構毎日忙しく過ごしてますが、今日もフィギュアの製作です。

映画「BLOOD The Lasr Vampire」の主人公「音無小夜」ですが、昔ながらのセーラー服を着ているので、それを再現しなくてはなりません。

セーラー服は、ネットで1/3サイズの物を見つけましたが、それの付属のスカートが、ミニスカート状態で、アニメのイメージとは全く違う物です。

スタンダードな膝が隠れるくらいの長さのスカートでないと行けませんが。

色々探しても見つからなくて、仕方がないので生地を買ってきて作る事にしました。

その前に両手を形にします。

写真は左手ですが、手のひらはアルミホイルを丸めて潰し、固めてからアルミ線を差し込んで指の形にします。

それにエポキシパテを塗って柔らかいうちにヘラで整形します。

サンドペーパーで磨くことを考えて、シワ等深めに彫刻します。

エポキシパテが硬化したら、カッターで大まかに削り、サンドペーパーの240番で荒らしあげをします。

全体のバランスを見ながら、パテを盛ったり削ったりで手を仕上げます。

私の場合、手や足は多少大きめに作ります。

刀や銃も多少大きめに作ります。

フィギュアを作ると分かりますが、フィギュアに何かを持たせると、必ず小さく見えてしまいます。

これはなぜそうなるのか分からないのですが、実物の寸法を正確に縮小した刀や銃を持たせると、小さく見えてしまいます。

なので、武器等は多少大きめに作ります。

ゲームのバイオハザードのキャラクターが銃を持っていますが、かなり銃の大きさが大きめです。

ドラグノフSVDライフルがM82A1バレットライフル並みに大きく描かれています。

それくらいしないと、カッコよく見えないんですね。

なので多少誇張しても大丈夫です。

刀が多少大きくても問題はないようですが、つば部分は作り替えますが。

セーラー服の上着ですが、ネットでいろいろさがして何とか使えそうな物を見つけました。

しかしセットで付いていたスカートがミニスカートだったので使えませんでした。

仕方がないので、生地を買ってきて作る事にしました。

色々生地やを探してこんな生地を買いました。

右手の道具はアイロンです。

半田ごての先が、小さなアイロンになっています。

これで生地を折りたたんでスカートのひだを作ります。

プリーツスカートの形状や構造を調べて布を手で折りたたんでみました。

ただ、折りたたんだだけでは折り目がはっきりしないので、半田ごてのアイロンを押し当てて折り目をしっかりと付けました。

ネットで買った1/3サイズのセーラー服と合わせるとこんな感じです。

先ず、フィギュアにスカートを履かせると、

次に、上着を着せると、

こんな感じになりました。

上着を着せる際、両腕が動かないと着せる事ができないので、両腕は切断して取り外し式にしておきます。

両腕は最後に接着するのでまだ固定はしません。

髪の毛の植毛や、ヘアメイク(ツインのおさげに)、全体の塗装、顔の造り込み等が終われば両腕を接着固定します。

次の段階で顔や、髪の毛を仕上げて行きます。

ここから大変な作業になります。

続く!

 

 

 


1/3キャラクターフィギュア製作 パート2

2024-05-24 08:48:02 | 模型

昨日からアップしているキャラクターフィギュアですが、私の好きなキャラで、特にデザインが「寺田克也さん」です。

何のキャラか?

これです。

映画「BLOOD The Last Vampire」の主人公「音無小夜」です。

このキャラは、吸血鬼ハンターとして登場しますが、本人も吸血鬼と言う設定です。

なので、普通の人間より肌の色を青白くしたり、耳を若干尖らせたりしました。

キャラクターデザインが「寺田克也さん」なので、非常に個性的です。

女子高生と日本刀と言えば外国のアニメファンにも受けそうなキャラで、実際、海外でも人気があるようです。

韓国では、実写版の映画もあります。

これが、プロダクションIGが設定した資料です。

寺田克也さんのデザインをアニメ仕様にクリンナップしたものです。

これに似せて作りました。

これも百鬼丸と同じくシリコンで型取りします。

シリコンを流し込んで硬化したら、

このようになります。

シリコン型に樹脂を流し込んで頭部を複製します。

右の白いものが樹脂の複製品です。

左が原型、右が樹脂の複製品です。

次に、体の製作ですが、

設定資料を原寸大にしてそれに合わせてパーツを作ります。

各関節をカットしてアルミ線を通し、関節を自由に曲げてポーズを作ります。

アニメのこのシーンを作りました。

スタイロフォームの表面には「ラドール」と言う石粉粘土を塗り付けました。

足に履いている靴は1/3のフィギュア用の既製品のローファーです。

こんな感じで、ぴったりでした。

そして、日本刀ですが、これを使いました。

お城のプラモで有名な「童友社」のキットです。

刀身部分が、

これですが、真空蒸着メッキなのでちょっと安っぽい。

取り敢えずこれで作りました。

このように、ツカのの部分は非常にリアルです。

つか部分に実際にヒモを巻いて作りました。

ただ、つば部分がちょっとイメージより大きい。

手に持たせた時、バランスが悪いかも。

まー取り敢えず作って行きます。

手はアルミホイルをアルミ線に巻き付けて手の平を作り、アルミ線で指の芯を作りました。

このような形になりました。

頭部を乗せて、

この時、頭部の大きさをよく確認しないと行けません。

この体には布の服を着せるので、服の厚みで体部分が結構大きくなります。

すると頭部の大きさが大きかったり、小さかったり、思っていて大きさと違うイメージになる事があります。

頭部はもう、大きさを変えられないので、体の方を微調整して大きさのバランスを取ります。

幸いこのバランスで問題はなさそうなのでこのまま製作を進めます。

続く!

 


1/3キャラクターフィギュア製作 パート1

2024-05-23 08:40:51 | 模型

昨日まで、「百鬼丸」のフィギュアを製作の記事をアップしましたが、それと同じサイズのフィギュアの製作記事をアップしようと思います。

百鬼丸と同じ工程で作業は進みます。

先ず、頭部から製作しました。

この写真の左側百鬼丸の複製頭部、右がこれから仕上げてゆくキャラの頭部ですが、最初の段階ではこんな形状です。

芯材としてはバルサ材ではなく、アルミホイルを丸めて使いました。

アルミホイルの塊にスーパースカルピーを盛って、粘土ヘラで彫刻して行きます。

スーパースカルピーは、ヘラの滑りも良く、思った通りの形に整形できます。

油粘土のような手触りですが、ヘラで押さえた形状に素直に変形してくれます。

滑らかにしたければ、エナメルの溶剤を少し塗ってやると表面が柔らかくなり、筆で撫でると、スムーズな表面になります。

オーブンで焼かない限り何日でも柔らかいままですので、途中でやめてもそのままの状態です。

なので失敗しても何度でもやり直しができます。

人の顔って毎日必ず見ているはずですが、いざ立体を作ろうと思うと、思ったような形になりません。

顔の形状を理解していない事が多いようで、フィギュア教室の生徒さんに教える時も、骸骨の形状から教えなければならないんですね。

基本がわかっていないと、人の顔も作れません。

一度作れるようになると、その後は何度でも作れるのですが、最初の一個が難しいようです。

フィギュア教室の生徒さんの中には顔一個で半年かかって作った人もいます。

たいてい、途中で諦めてやめてしまうんですね。

中々根気が続かないようで、、、しかし、それを乗り越えた人は、もう教えなくてもどんどんフィギュアを作れるようになっています。

何事も「根気」の一言の様です。

フィギュアの大きさは手の大きさから大体分かると思いますが、割と大きな物です。

まだ仕上げが荒い状態です。

体の方も、「百鬼丸」と同じく、スタイロフォームから切り出して芯材にします。

スタイロフォームに鉛筆で線をトレスして、レイスカッターと言うニクロム線を加熱したものでカットして行きます。

このような角ばった人形ができます。

これをカッターでサクサク削って、

こんな形状にして行きます。

これを見たら、今回のフィギュアは「女性」と言うのが分かると思います。

顔を見るとおっかない顔ですが、女性キャラクターです。

これは、押井守監督のプロヂュース作品の一つであるアニメ映画の主人公です。

このフギュアは服の一部も作り、植毛から、ヘアメイクまでしました。

やはり、フィギュアの植毛は至難の業です。

ここからまた、面倒な作業の連続です。

続く!


手塚キャラ製作 その9

2024-05-22 08:31:50 | 模型

昨日は、ネットに繋がらなくて四苦八苦しましたが、今日は全く問題なく更新できます。

今や、ネットは絶対に必要な物だと言うことを再認識しました。

こう言うふうに普通にネットに繋がることに感謝しつつ、「百鬼丸」の製作をアップします。

上の写真はまだ血のりが書き込まれてませんが、血のりを書き込んだら、いよいよ完成です。

昨日までに本体の製作と植毛、塗装をほぼ終わらせましたが、この百鬼丸は怒りに狂って何人も人を斬った後の姿なので、かなりの返り血を浴びています。

その返り血を一つ一つ書き込みます。

使用した塗料は、タミヤのアクリル塗料の「ハルレッド」に「クリア」を混ぜて、面相筆で丁寧に書き込みます。

人間の血は、少しとろみがあるので、水のような感じには流れませんし、スプレーのような霧にもなりにくいのでエアーブラシで吹き付けるとイメージが違ってしまいます。

少し濃いめの塗料をたっぷりと筆に取り、点々と突っつくように書き込みます。

刀で一直線に斬るので、一列に血しぶきが飛んだ感じに書き込みます。

これがアニメの一シーンですが、かなりの返り血をを浴びています。

これをそのまま描くのではなく、自分なりの解釈で描きます。

百鬼丸の狂気の感じが出てきたと思います。

顔の造形はアニメの絵をそのまま作るのではなく、実際の人間の皮膚や骨格の動きを意識して造形しましたので、アニメのようなデフォルメはあまり再現してません。

現実の人の顔を意識して造形しました。

髪の毛は散髪してから、発泡スチロール用の接着剤をアルコールで薄めて指で塗り込み、形を整えました。

スチロール用の接着剤は乾燥が早いので手早く整えます。

髪型が気に入らなかったらアルコールを塗ってやれば柔らかくなるので何度でもやり直せます。

これで、「百鬼丸」が完成です。

「穴から出てきた物が、鬼だったって事にならねえようにしなよ」と言う「琵琶法師」の言葉が思い出されるシーンのフィギュア造形にしました。

「どろろ」の物語の中で、一番恐ろしい姿を作りました。

他の人は多分こんな姿は作らないでしょう。

でも、このフィギュア、私は割と気に入っています。

百鬼丸の製作はこれで終わりです。

次は何をアップしましょか?