eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

現地の日報問題色々出てくる

2018年04月23日 | eつれづれ

非戦闘地域だと言うから自衛隊のイラク派遣が認められたのに、日報には『戦闘』と書かれている。これは国民を欺いたことになりはしないか
2015年7月17日付の朝日新聞は、「イラク派遣、危険な実態 宿営地に砲弾10回超」として鬼の首でも取ったかのように政府を非難しました。
しかし、陸上自衛隊が派遣されていた2004年1月9日〜2006年9月9日の2年8か月間に10回超(別の資料では13回22発)の砲撃があったということは、撃ち込まれたのは2か月半に1発の割合です。
武装勢力が使う82ミリ迫撃砲のマニュアルでは、1門あたりの最大発射速度は1分間に15〜25発となっています。
どんなに小規模な戦闘でも4門は使いますから、1分間に60〜100発は撃ち込まれるのです。
軍事に関する世界の常識に照らせば2か月半に1発飛んできたとしても、戦闘地域などとはみなされないのです。
こんな日本の状況では日報に「戦闘」という言葉が使われたというだけで、国会で追及されマスコミにもたたかれることは明らかです。
そこにおいては、公表しないようにしよう、破棄してしまおうという心理が働くのは避けがたい面があります。
河野統合幕僚長だけでなく小野寺五典防衛大臣も、そして安倍晋三首相も、今回の日報問題が日本的な政治的環境の中から生まれたことを国会とマスコミに訴え、共通認識を持つよう働きかけなければならないと思います。
そして、真にシビリアンコントロールを機能させていくためには、政治的言辞や非難の応酬に左右されない健全な環境の中で、未来を向いた自衛隊の活動の歴史が編まれていくことが不可欠、と問題提起してもらいたいものです。
マスコミの側も例えば日本新聞協会の新聞倫理綱領にある「新聞は歴史の記録者」という立場から、戦史、あるいは自衛隊の活動の歴史についての理解を深めていくことを願ってやみません。

平和ボケした日本から遠く離れた現地へ...無事、任務を終えて戻って来るまで家族は心配だったろう。PKOからの協力要請では断れず以前の様な金で解決する話では無かった。


引き続き晴天の中、定期点検実施する

2018年04月22日 | eつれづれ

本日も快晴の中、定期点検を実施する。

高圧気中負荷開閉器(PAS)の方向性SOG制御装置試験。車載搭載3A出力正弦波インバータ使用する。

公道にある柱の高圧気中負荷開閉器(PAS)開放にて札を取付。

断路器(DS)1次側に検電器で印加電圧確認、そのまま引っかけておく。

キュービクル高圧側に短絡接地取付(これは清掃作業員の安全確保のため...よくやっている断路器(DS)1次側に短絡接地取付をしても意味をなさない。感電させたら体は幾ら金を出しても家族に返せないゾ、機器破損など金で解決出来る、あくまでも人命の保護優先としなければ。

過電流継電器試験。

200%限時動作試験は計算値近傍で一致している。

瞬時動作試験グラフ...バカでかい試験電流を流しても意味無し。

(株)双興電機製作所OCR-40LTRVを使用しインバータ発電機9Aで行う。



晴天の中、丸投げ定期点検

2018年04月21日 | eつれづれ

晴天の中、UGS(責任分界点)方向性SOG制御装置試験を実施。

今回は全部、お任せ丸投げ。

第1キュービクル主真空遮断器用の過電流継電器試験。

第2キュービクル送り真空遮断器用の過電流継電器試験。

同じく方向性地絡継電器(DGR)試験。

同じく送り用の電動真空遮断器。

三相500kVA変圧器にはエネセーバーがついている。右側はパワーヒューズのみで入.切するものは無いが溶断時はエネセーバーで開放となる。
当然、配電線の停電事故でも、UV検知して自動開放(複数の場合、同時開放)となり復電すると自動投入する。
平成20年より500kVA以上の変圧器設置は、これを付けないと電力会社では申込み、受電許可しないトホホ...これはバカ高いのでコストUP必至。
少しのスペースがあるなら300+200kVA変圧器で設置した方が、まだ安上がりとの話。
このキュービクルだけでも500kVAが2つあるので一斉に入ると近隣ショックの波及発生。
電動で時間差、投入するので突入ショックは回避出来る...大容量変圧器の励磁突入電流抑制対策。


エネセーバー考察pdfファイル→
glzououppdftc.pdf

ついでに...変電所から遠くにある事業所には床暖用200kVA動力変圧器があるが、これにはWスローVCと限流器(1~16オーム抵抗)があり、これも変圧器突入電流抑制のため設置されている。
これなんかハンパで無い金額だ。


理想的?!リアクトル付の交流耐圧試験見本

2018年04月20日 | eつれづれ

10,350V印加で高圧ケーブルに流れる予想二次側充電電流は265.2mA(3本一括)

リアクトル使用の交流耐圧試験。

リアクトル電流206mA指示。

理論と実測試験で、ほぼ納得する数値となるエクセルファイル例→
pxhtdanggppxvzow.xlsx

リアクトルコードを使用しない場合は当然、リアクトル電流は読めない。

仙台南北線停電ケーブル劣化事故

2018年04月20日 | eつれづれ
<仙台南北線停電>ケーブル劣化原因か 全区間緊急点検へ
18日にケーブルが焼けて送電が止まり、全区間の運転が6時間停止した仙台市地下鉄南北線は19日、始発から通常通りに運行した。
ケーブルの劣化が出火原因の可能性が高く市交通局は究明を急ぐとともに全区間の送電ケーブルを緊急点検する方針を決めた。
市交通局は午前、泉区の八乙女-黒松間の現場に職員や業者らを派遣しケーブルの焼損状況などを確かめ、原因の特定を進めた。
市交通局によると現場にはケーブルが3本あり、いずれも八乙女変電所からの電気を架線に供給する。
焼損したのは地上に露出した部分で、電線と絶縁管がそれぞれ2本焼けた。
残る1本が供給する電力だけでも通常ダイヤの運行は可能と判断し発生から約6時間後の18日午後11時半に運転を再開した。
ケーブルは南北線開業前年の1986年に敷設され、これまで一度も更新されていない。
35~40年が耐用年数とされ市交通局は数年後に更新する計画を立てていた。
沿線の多くの送電ケーブルも開業当時に敷設されたままという。
市交通局の担当者は「老朽化が原因と断定されれば更新時期の見直しも必要になるだろう」と話した。
南北線は18日午後5時15分ごろ、ケーブルの焼損で漏電が発生し全4カ所の変電所で安全装置(ブレーカー)が一斉に作動。
全区間で送電が止まり、全線の運行が約6時間にわたりストップし、約6万9500人に影響した。

事故は高圧ケーブル、高圧気中負荷開閉器(PAS)が殆どの様だ。

高圧ケーブルの更新推奨15年となっているが中々、PAS交換は簡単なのでやるが普通の事業所は電気管理者次第だが交換するまで行かない現実。
今回の事故は設置後32年経過か...特高か高圧か知らんが民間はザラにある。
年一回の定期点検で絶縁抵抗測定していたものやら、こんなものはサッパリあてにならず。
ドーンと逝く時は天候みて時間指定無しでパンクする。