
絶縁抵抗値を3kΩ(人体抵抗)で感電したことを想定する。
位相角も1°より下がって、ほぼ0の同相となっている...Igr(対地抵抗分電流)だけ。
この時のPAS等、無方向性SOG制御装置の零相電流(Io)は1270mAでIo整定0.2A例で完全に動作する事が判る。
当然、方向性SOG制御装置付きは零相電圧(Vo)も入力として必要なので整定5%例も動作する。
それでは零相電圧(Vo)は幾ら発生するのかは下図エクセル計算とグラフ。

マス枠は静電容量2.5μF例、この数値は架空配電線線100kmに相当する数値である。
自家用では静電容量の数値は0.001μFあるかないか程度、これを考慮すると2kΩの地絡では対地電圧6600/√3=3810VのMAXの零相電圧(Vo)となる事が判る。
(本例の零相電圧(Vo)は静電容量がグラフ1μF以下の小さい容量で入力)

高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)の方向性SOG制御装置試験。

カバー開いて電線が剥きだしとなった所に感電、変電所の自動再閉路が失敗して重地絡の広域停電、波及事故となった。

これが、夜間に感電し迷惑かけたショウモナイ...昇天したヘビ。胴体中央付近に爆発破裂の肉片が見える。
これは人間の感電死亡も同じで結果はこうなる見本。


これは死亡事故に至らなかった感電事故でPASも動作しなかった(工事ヤ談)微地絡(一般的に20mA程度の漏洩電流)事故と推定される。高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)の整定零相電流(Io)は通常0.2A。
施工元請け工事会社も死亡に至らなかったので幸いだったが、下請け管理も徹底しないとNGだ。
電気主任技術者、電気管理技術者も危険予知の認識、経験不足者が多い現実。
対地電圧6600/√3=3810Vで絶縁抵抗0.2MΩ(200kΩ)まで低下するとIgr(対地抵抗分電流)19mA漏れる。現場的には立木等の瞬間接触は考えないで、絶縁低いままで推移するわけも無し、一気に0MΩの完全地絡事故となるのが一般的...これは、あくまでも机上のノーガキ。
高圧ケーブルの経年劣化他で水トリーおきパンク事故も良く出てくる。
やたらと電気主任技術者が出てくるが...指示も無し業者任せだったと思われる文面だ。
感電災害は細胞壊死するので皮膚移植、3カ月程度の入院加療が常だ...昨年の事例。
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キリが無くテーマ検証があるので今日はEND。