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日本、フェンシング史上初の金メダル…男子エペ団体戦、最強「エペジーーン」勝利 金17個は過去最多!
世界ランク8位の日本(山田優、加納虹輝、宇山賢、見延和靖)が、同種目で初めて金メダルを獲得した。ROC(ロシア・オリンピック委員会)と対戦し、勝利を収めた。
1番手で登場したエースの山田優(自衛隊)が5―4と順調な滑り出し。17―14の場面で、リザーブから繰り上がり、5番手として登場した宇山が6連続ポイントを含む8ポイントで25―20と一気に突き放した。
1回戦で同10位の米国、準々決勝では世界ランク1位で五輪4連覇を狙ったフランスを45―44で撃破。勢いに乗り、準決勝は同5位の韓国を45―38で破った。
日本の金メダルは17個目となり、1964年の東京五輪と2004年アテネ五輪の16個を上回り、1大会最多を更新した。
フェンシングのメダル獲得は2008年北京五輪男子フルーレ個人太田雄貴(現・国際連盟副会長)、12年ロンドン大会フルーレ団体の銀2つ。史上最強と名高い「エペジーーン」が日本勢初の金メダルを狙い、ついに悲願を達成した。
◆フェンシング 史上最強「エペジーーン」とは
▽エペジーーン 「エペ陣」をもじった造語。「ー」が2つなのは、じ~んと感動させたい、の意味が込められている。
▽史上最強 今大会と同じメンバーで臨んだ19年3月のW杯ブエノスアイレス大会で日本勢同種目初の金メダルを獲得。20年2月のW杯カナダ大会でフランスを破り銅メダル。最年長の見延は19年に同種目で日本人初の世界ランク1位に浮上し同年の年間王者に。エース・山田は20年3月のグランプリブダペスト大会で金メダル。
▽種目とルール
電気の通った剣先が有効面に当たり、一定の圧力がかかると通電しポイント判定される。
フルーレ、サーブル、エペの3種目があり、エペは全身が有効面。
フルーレの有効面は胴体のみ、サーブルは上半身のみ。
▽長い歴史 元々は中世ヨーロッパの騎士が磨いた剣術。
五輪には1896年第1回アテネ大会でフルーレ、サーブルが採用された。
エペは1900年第2回パリ大会から採用。
第1回から現在まで継続して採用されているのは陸上、競泳、体操、フェンシングの4競技だけ。