自宅に押し寄せた泥、深さ30cm 氾濫した最上川沿い
大雨から一夜明けた山形県大江町左沢の住宅では、避難所から戻った住民が泥水を懸命にかき出していた。
最上川があふれ、川沿いの家屋が浸水した山形県大江町左沢では29日早朝、住民たちが避難先から自宅に戻って泥水をかき出す作業を始めていた。
会社員の男性(56)は自宅1階の駐車スペースに深さ30センチほど積もった泥を黙々と押し出していた。
28日午後6時ごろ、母親(80)と車で避難所に避難し、一夜を過ごしたという。
男性宅は1階部分の駐車スペースは天井すれすれまで水につかったものの、2階から上の住居部分は浸水を逃れた。
同町内では約30戸が浸水被害を受けたが、人的被害は確認されていない。
男性は「建物は水につかってしまったけれど、地域にけが人などがいなくて本当によかった」と話した。
住民らによると県内で8人が亡くなった1967(昭和42)年の羽越水害で、この地域は2メートルほどの浸水被害を受けたという。
このため、水害後に住宅を新築や改築する際、1階部分は駐車場にし住居部分は2階から上にする家が多かったという。
最上川は、球磨川、富士川と並ぶ日本三大急流の一つです。
昭和42年に『羽越豪雨』により最上川が氾濫。
多くの人が犠牲となり、治水対策も進められてきました。
53年ぶりとなる大規模な氾濫が起きた原因について、東北大学・土木工学専攻の風間聡教授は「もともと最上川は、文化的な川で、非常に地元の人が大事にされていて、あまり手を入れないほうがいいんじゃないかと。
今後も粛々と堤防を作っていく予定だったが、それよりも前に洪水が来たような形になってる」と話します。
氾濫したのは、最上川の中流域でした。
曲がりくねった場所も多く、氾濫の原因の一つになったといいます。
また、羽越豪雨の経験があるため、大江町周辺では、かさ上げしている家も多いといいます。
大江町で、床上・床下浸水した家屋は29棟。人的被害は、ありませんでした。
◆最上川が氾濫するほどの雨が降った原因について、気象予報士の喜田勝さんが解説
山形県でいえば梅雨末期に大雨になる典型的なパターン。
梅雨前線が日本海まで北上すると、梅雨前線に沿うように暖かい湿った空気が日本海から流れ込んでくる。
さらに、低気圧があったため、この低気圧が暖かい湿った空気をよりたくさん集めて大雨になった。
28日の昼過ぎくらいに急に雨雲が発達している。これは山に雨雲がぶつかって、雨雲がどんどん発達したことにより、さらに大雨につながったといえる。
地球温暖化で空気中の水蒸気の量が多くなったのが一因。今後は、短時間だが、激しい雨が降ることも考えられる。そういった点に警戒していただきたい。
☆
1階は車庫、物置を兼ねて何も無し、2階を住居にする...ただ大きな地震となけば柱が無い分、揺れて崩れる。
水害では流されず経験を生かしセーフ良かった。
余り手を入れない方が良い...何のことは無い、単なるビンボー県で、与党知事でも無し国の予算も持って来られない話かと多くのネット民からの声が!!。